華奢な身体が、大きく震えた。
吐精の衝撃で、シャンクスを包む後孔がぎゅうと肉の孔を絞り込む。
眩暈のしそうな悦楽を堪え、短い息を吐いたシャンクスは、いまだ大きく息を吐(つ)くルフィの、汗に濡れた前髪を掻き上げた。
薄く目を開いたルフィの目元に口付けてから、ちいさな頭を抱く。
筋肉の乗った逞しい腕に触れる柔らかな耳が、シャンクスの気に入りだった。
さらりさらりと髪を梳き耳を撫でながら、今思い出したかの様に何気無さを装い囁く。


「そう云えばさっき、おれがイくまで我慢するって約束したよなァ、ルフィ?」

「んっ、ぁ、して…っねェ」

途切れ途切れながらも言葉を返したルフィは勿論、嘘など吐いていない。
シャンクスが勝手に、問い掛けの形を取り宣言しただけだ。「おれより先に出すなよ?」と。
けれど分が悪い事に、愛玩具であるルフィが、今の持ち主であるシャンクスの言葉に逆らえる筈もない。その様に作られているからだ。
本当は云われた通り我慢していたのだが、シャンクスの執拗な愛撫に慣らされた身体は、ルフィの意思でどうにかなるものではなかった。
日毎繰り返される情交に、身も心も限界を超え、何処か可笑しくなってしまっている。
シャンクスの触れる箇所から熱が生まれ、一向に消える気配が無い。
目を閉じてしまいたくとも、適わなかった。

「そうか。そろそろメシでも食おうかと思ってたのによォ、お預けだ。元気なルフィを放っちゃおけねェもんな」

「んん…っ?」

至極楽しそうに笑んだシャンクスは、ルフィの上から退き、その軽い身体を持ち上げ己はベッドに仰臥する。
職業柄、自然と鍛えられた腹の上、へたりと頭を垂れるルフィを見遣り、しろい太股を掌全体で撫で擦(さす)ってやる。
肝心な箇所を避け、ゆるゆると緩慢な動きで。


「ぁッ」

鋭敏な箇所を刺激され、ルフィは掠れた声を上げた。
性器の周辺に辿り着いた指先はしかし、後一歩の処で太股へと翻る。
弄ぶ様な動きに翻弄され、徐々に勃ち上がり始めた性器は、透明な糸を引き、シャンクスの腹を汚した。
好き勝手に肌を弄(まさぐ)るシャンクスの掌に性器を押し付けようと、ルフィの腰が無意識の内に動く。
意識の上では全く望んでいないのだろうが、身体は貪欲に快楽を貪ろうとしている。
シャンクスの手練手管に翻弄され、又そうなる様に作られたルフィが、哀れでならない。
哀れで、そしてこの上無くいとおしい。

何時からそう思う様になったかなど知れないが、今確かに、ルフィを愛しく思っている。
本来の趣旨、意義や存在理由を見出したルフィを、この先も手放したくないと思う程に。

目を眇め、ルフィを見つめるシャンクスの視線に気付かぬまま、ルフィは腰を持ち上げた。
どうすれば良いのか、身体は何を望んでいるのか、きちんと理解しているのだ。
持ち上げた腰を後ろへ引き、限界まで膨らんだシャンクスの性器を、後孔に宛がう。
ルフィはゆっくりと腰を落としながら、一粒涙を散らした。


「あァッ、ぃっはぁ…っあ、んっ」

自重で奥へ奥へと引き込みながら、やがて薄い尻がシャンクスの叢を乱した。
ぴったりと触れ合ったそこは、混ざり合った体液でぬるぬるになっている。
静止してしまった身体を促す様に、腹に付く程反り返った性器に指を掛ければ、ゆるゆると腰が上下し始めた。
蠕動する内壁が、ねっとりと性器に絡み付いて離さない。
同じ速度で、包んだ掌を上下させていたシャンクスの動きに焦れたのか、ルフィの腰が大きく揺れる。

「あっあっく、うぅっ」

「っつ、」

重力に任せ落ちて来た処を突き上げてやれば、一層高い声が咽喉奥から放たれ、がくりと前のめりに倒れて来る。
知らない内に、指で堰き止められていた所為で射精には至らず、胸に体重を預けながら小刻みに震えるルフィの細い腰を、両手でがっちり固定した。
シャンクスが、これからどういった行動に出るのか知っているルフィは、力の入らない腕を懸命に伸ばし、その太い首に縋った。

「んんっアッ、アッあぁ…っ」

何も云わずとも、理解出来る程になったルフィを褒める様に、胸元にある髪や耳を食んだまま、律動を開始する。
シャンクスの胸に頬を押し付け、突き上げに合わせ身も世も無く喘ぐルフィを見下ろすと、なだらかに盛り上がる尻の付け根、掴んだ腰の辺りで短い尻尾が揺れていた。
実際揺れているのはルフィの細い腰だが、ゆらゆらと速度を増すそれに翻弄され、触れてくれとばかりに上下する様を見ていると、無性に触れたくなる。
固定していた左手を少し動かせば、ふわふわとした手触りに触れる。軽く揉む様に撫でていると、常通りルフィの喘ぐトーンが上がった。
弱点を手の中に収められ、堪え切れないとばかりに首を振るルフィの耳から口を離し、低く囁く。


「ん…?厭か?」


尻尾の付け根を弄(まさぐ)りながら問うと、ルフィは必死な様子で首を縦に振る。
胸に触れる柔かな髪がくすぐったい。

「ココ好きだったろ?なんで厭なんだ?」

「ぅ、くっ出ちま、から…っ」

くぐもった声で答えるルフィに満足の吐息を洩らし、しかし手から解放する事はない。
性器以上に感じる部位であると、シャンクスは知っている。
緩急付けた突き上げと、尻尾から得る悦楽に、性器に触れられる事なくあっさりと、ルフィは白濁を撒き散らした。
腹の上に散ったそれを眺める暇も無く、ようやっとルフィの内部へと放ったシャンクスは、汗に濡れた額に口付ける。
促される様にして、顔を上げたルフィの口唇を啄ばみ、満足行くまで表面を舐めてから、やっとの事で口唇を離した。
荒い呼吸が、肌をくすぐる。


「ん、はぁ……シャ、ンクス、もっ、と…」

「もっと…なんだ?」

息を整える事に必死で、顔を伏せてしまったルフィの柔らかな耳元へ口唇を寄せ、先を促す。
漆黒の耳から変化を読み取る事は出来無いが、触れている箇所から、ルフィの体温が上がった事が分かった。
照れではなく、純粋な期待。
次はどんな風に可愛がって貰えるのだろうと、期待する気持ちが膨らんでいるのだ。
現に、密着した腹がルフィの性器の高ぶり具合を教えてくれている。
やっとの事で息を整えたルフィが、戸惑う素振りも見せず、シャンクスを仰ぎ見た。
艶を滲ませた濡れた瞳に、欲望を隠さないシャンクスの姿が映っている。
同じ炎を湛えた瞳が、ひと時見つめ合う。





「もっと、いっぱい…食わしてくれ、ん、」



擦れた声ごと飲み込んだルフィの口唇は、蜜の様に、何処までも甘い。















【シャンクスに飼われているうさぎのルフィ、ご主人様に調教されて淫乱なうさぎちゃんに(R18)】
と、僕を完全に暴走させるリクエストを下さったQ様へ、謹んで捧げさせて頂きます。
「こんなの望んでないよ!」「ツバキ逝っとく?」と思われた場合は、ご遠慮無く仰って下さいませ。
ジャンピング土下座後、額を擦り剥いたまま書き直し致します故…!
リクエスト下さり、誠に有難うございました!
これに懲りず、今後も偶にでも覗いてやって頂けると嬉しいです^^
※Q様のみ、踏み付ける、壁に投げ付ける、野菜と蒸してみる(ヘルシー!)、などご自由にして下さって構いません







10/12/07
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