都内の国立大学に通う女性、藤村瑛子さん（２１）が東京都＊＊区に流れる川で死亡しているのが二十一日午後、近くの住民によって発見された。死因は溺死と見られているが、後頭部に何かで殴られたような痕があり、警察は何者かによって溺死させられた可能性があると見ている。
また藤村さんの胴体には、火傷や殴打の傷など、危害を加えられた痕跡が複数箇所見られた。傷は古いものもあることから、警察は藤村さんが何者かによって、長期にわたり虐待を受けていた恐れがあると見ている。
警察が発表した死亡推定時刻は、十七日の深夜だとされているが、藤村さんは現在一人暮らしで、捜索届けが出されることもなくその為に遺体の発見が遅れることとなった。藤村さんは普段からアルバイトに精を出しており、大学に顔を出さない日が多く、学友が不審に思うことはなかった。
藤村さんが土手で足を滑らせて川に転落した事故死の恐れもある。十七日は夕刻から激しい雨が降っていた。夜中ということもあり目撃情報は今のところ確認されていない。警察は他殺と事故死、それに自殺の線もあると見て事件の詳しい捜査を進めている。





→青年Ｂの供述へ

←一覧へ