新緑の香りが彩る季節。


四季の中で、最も多く花を芽吹かせる時。
瑞々しい緑に縁取られ、生まれた生命の讃歌を空へと還す時。


眼を閉じれば、枝葉の囁きが風に姿を変えて身体を包む。

思い出の中に、確かにあった景色を回顧する。



そうして眼を開ければ―――、



それは、とある立夏の記憶。





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