05 / 落ちてくる雫



「…あのさ」
「ん?」
「何で僕達、今時こんなレトロで荒れた倉庫に来るハメになったんだっけ?」
「面白そうなもの発見したから?」
「どうしてそんな今にも壊れそうな倉庫の中に僕達はいるんだろう?」
「ここまで来たからには探検してみたいと思ったから?」
「何でぽたんぽたんと雨漏りしてるんだここ?」
「古くて天井ぼろぼろ塗装も剥げてるから?」
「何で僕、こんな場所に来てるんだっけ?」
「俺がキラをここに連れて来たから?」

「………」
「………」

「……………」
「………(へら)……」

ひゅん。

がんっ。

へら顔男に一羽が飛来。
そのまま窓の外にばっさばっさ。

「何で全部疑問系なんだよ無計画バカのディアッカ!あとでおかーさんに言い付けてやる!」
「(…額押さえて涙目…)…おか…?」
「イザークに」
「お」
「イロイロと」
「それだけは勘弁しろよオイ!」
「自業自得」


ふん。反省して。深く。

…はい…。

というワケで、罰として膝貸して。ココ床固いから。

………。

オヤスミ。

…………。…………。

すー…。

……………。……………。……………。

……ZZZ……。

……………。……………。……………。
……………。……(そー…っと)…。


…(むく)……あ、雨が止んだら起こしてよ。

ら、らじゃー。(心臓どっきどき)



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