「シン。確かに最初にサボらないって約束はしてくれたけどね」
「はい。(にこにこ)」
「それは、君が受けなきゃいけない全ての講義と実習に対してじゃなかったの?何で僕が担当の時以外は変わらないままなの?」
「はい。すみません。(にこにこ)」
「何で嬉しそうなんだよ…」
部屋には、自分と憧れの人の、二人きり。
例え相手が顔をしかめていたとしても、だ。
「キラさんとの約束は守ってるじゃないですか」
「いや、だからね」
「俺、遅刻もせずにちゃんと出てます。(キラさんがいる時だけは)」
「………」
「………」
「…シン。三日以内に反省文の提出」
「ええ!マジですか!?」
「だって言葉だけじゃあまり効果がないみたいだから」
「え〜…」
帰宅後。
「反省文…反省文…」
今回ばかりは面倒な罰が付いてきてしまった。シンは頭を捻り出す。何を書けばいいのかさっぱりだ。
「…!…そうだ!」
シンは、パソコンにかじりついた。