『徳』に込められたもの
2012/03/10 02:07

鎌倉幕府の歴史テレビ、やってました。
でもやっぱり取り上げられるのは頼朝。
義経出せー義経ー。
武士の古都鎌倉は面白いよ。うん。江ノ島だけじゃないんだー。
ハマった時にピンポイントでその歴史のある場所に行けるっていいですよね。

奈良の法隆寺に行った時は、聖徳太子にはまっていた時だった。
この時代は神仏の調和がまだ上手く整っておらず、それで一族争いが絶えなかった。崇拝する神様の違いというわけですね。古来よりの八百万(やおよろず)の神様か、極楽へと説く仏様か。
そして日本の仏教を根付かせたのが聖徳太子。

その名が示す通り、偉大な功績を讃えられた為に与えられたのが『聖徳』という馴染みある名前。
これは、正確には諡号(しごう)という死後に与えられる名前です。

…で。
一説によると、この『徳』という名は、不幸な最期を遂げた者が怨霊となることを恐れた者達が、その魂を鎮める為に送った名前であるのだとか。
有名なところでは、崇徳天皇、順徳天皇、などなど。陰陽師や歴史小説が好きな人はよく目にする名前だと思います。
平家滅亡の壇之浦の戦いで入水した安徳天皇の名前もまた、死後に与えられた諡号でした。

そんなわけで、誰から見ても偉人だと云われた聖徳太子も、もしかしたら怨霊となりえる、何か深い最期を迎えていたのかもしれませんね。

その時代の勝者が歴史の中での『素晴らしき人』だと語り継がれていくのですから、不思議なものです。

その時代の歴史と人に細かく掘り下げていくと奥が深いから面白い。
そういう『本当かは誰にも分からないけれど確かにあった隠された真実』が大好きだから、自作も裏事情ネタを書くのが大好きなんだ。結局それに戻る。

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