夏と冬って、こう…くっきりはっきりとした、眩しさ・華やかさ・鮮やかさという言葉が似合う季節だと思うのです。
対照的に春と秋は、何となくぼんやりとした柔らかい色がイメージカラーかなぁと感じるのです。

冬は、イメージカラーが白であるように、静かな季節だとは思います。でも、人がいる場所や人が集まる場所には、光とか色とりどりと言った洪水がある気がするんですよね。飾る、ということを前提にしたら、冬もまたきらきらした季節の一つになるんじゃないかと。イルミネーションとかツリーとか金色とか…。
夏は言うまでもなく鮮やかな季節です。いのち!げんき!って感じの生き生きした世界。

紅葉は確かに赤・黄色に代表される原色っぽいカラーですが、私にとっての秋は、冬になる前の衰えていく葉っぱのイメージが強いです。『何かが終わっていく』ような、立ち枯れ始めた木とか、空の高さとか、不意に虚しさが込み上げてくる季節。
春は、それこそ霞むような淡い色が似合う。
私の中では、春も秋もそんな儚いイメージがありました。

何故こんなことを考え出したかというと、自分が今まで撮った写真を纏めようとした時ふと思ったことが、発端になってます。スクラップブック程のセンスはありませんが、アルバムを色々飾り付けるのが好きなものでして…。

夏や冬の写真に対しては「こういう雰囲気でアルバムにしよう」と比較的簡単に完成図が想像出来たのですが、春と秋は不思議と思い付かない。
派手派手しく飾るものでもないし、むしろ一枚写真で貼ってある方がしっくりくる。
私が撮る写真はほとんどが風景か花なので、春と秋の写真のそれらにはことさら装飾が不似合いに感じる。
難しいなーと思うと同時に、春と秋の風景写真は静かな雰囲気の方が似合うなぁと思ったのが始まりでした。

まるで夏と冬の間の休憩の時間のように、落ち着いた風情がある春と秋。勝手なイメージですが、わくわくよりもしゅくしゅくとした空気を感じます。
それぞれの季節にある伝統でイメージした方が分かりやすい…のかな…?春の入学式、夏休み、読書(芸術)の秋、クリスマスと新年…みたいな、代表的な季節のイベント事とか。思い浮かべるのは人それぞれだと思いますけれど。(汗)

冬も眠りの季節で一番静かな時でありつつも、イメージを一色で表せとなるとやはり白に結び付くわけで、淡くほのかに霞むというよりも『なにもない』のと同じような気がするわけです。単色一色のみの世界って、ある意味頭から離れない、記憶に一発で残るという意味での鮮やかな色のようにも思えるんですよね。

そして夏は、大陽のレッド!空と海のブルー!向日葵のイエロー!それも原色!って感じの強烈な印象を視覚で訴えてくる。まさしくプラスのエネルギーを生み出す季節!

反面、春と秋は複数の色が混じりあってぼやけているようなイメージ。パステルカラーや水彩画みたいな。霞む桜や、山の裾野の紅葉とグラデーションに染まった夕日が浮かぶのです。

日本人は四季を静と動で表現する民族ですから、どう捉えるかによって変わると思いますけども。言葉で説明するのが難しい…。考えるより感じろ!です!(投げた!)

夏と冬を終えた、もしくは迎える前の、静かな季節がとても好きなのです。
春と秋は、うるさいぐらいに賑やかな季節って感じが、どんな場合でもしないよなぁ…なんて。
ダメだ寝た方がいい…。


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -