幼年時代。

「アスラン、これあげる!」
「なに?…この花って…アネモネ?」
「うん。さすがアスラン。よく知ってるね」
「母さんが植えてたから」
「そっかー(にこにこ)」
「………」
「(にこにこ)」
「………キラ」
「(にこにこ)なに?」
「なにっていうか…何?なんで急に花なんか…」
「ふふ…受け取ったね、アスラン(ニヤリ)」
「だから、なんなの?」
「じゃ、宿題手伝ってね!」
「え?…いや、キラ、」
「その花を受け取ったんだから、手伝ってくれるよね!」
「………、…意味分からない」
「えっとね、アネモネの花言葉は『きたい』って言うんだって」
「………」
「だから、アネモネを受け取った人は、送った人の『きたい』に答えなきゃなんないんだよ」
「キラ…そんな片寄った知識…どこから…」
「んー?ネットサーフィン〜」
「あ!待てって!キラ!俺はまだ手伝うって」
「ごーごー!」


現在。
「アスラン。これあげる」
「………」
「どうしたの?はい、これ」
「………いらん(すたすた)」
「あ!ちょっと!まだ話し中!」
「………」
「ちょっと〜」
「………」
「もう。話くらい聞いてくれたって…」
「………で、何処に行けばいいんだ?」
「え?」
「お前のやりかけの作業。何処でやってるんだ」
「………」
「行くぞ」
「………うん」



言葉いらず!

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