【空の向こう】
自分の事を好きだと思った事が未だに無い。
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XX年XX月
赤い瞳を持つ者は不幸を呼ぶ
誰が言い出したのか…誰もが信じ世界は混乱した

事実赤い瞳が現れる地域では必ず血が流れた。厄払いだと攻撃する事に疑問を持つ者はおらず女子供も例外ではなかった


迫害された赤い瞳の子供達は憎しみを増幅させ、一夜で小さな国々を滅ぼし屍の海を泳いだ

「…俺達は結局誰かに踊らされていたんだろうな…自分達の手で嘘を真実にしちまったんだから、何が復讐だ」
「なぁ  、平和な世界ってあると思うか?」
「さあな」
「俺を連れて行ってくれよ、あの空の向こうにある気がするんだ」
「空の向こうか…」

連れて行ってやるよ、簡単に死んでなんかやるものか


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「いい瞳をしてるな…居場所がない?じゃあ俺とあの空の向こうまで行ってみるか?」
「向こうに何があるってんだ」
「希望さ」


マッド(ゲンガー♂)の過去話




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