君が居ないと…


なぁクルック、頼りないかもしんねぇけど…俺も男だ、たまには頼ってこいよ。

育ちが違う俺らだけど、喧嘩する事なく毎日くだらない事でゲラゲラ笑って、1日なんてあっという間だった。

宿が近くにない時はコートを布団代わりにクルックは俺の胸の中で眠った
俺はクルックが眠ったのを確認してから目を閉じるから、朝起きるのはクルックの方が先に起きる事が多い
初めは特に気にしてなかったが最近はクルックより先に起きる事を心掛けている。




「泳げねぇ癖に飛び込むなよ、俺お前が居ないと駄目なんだ…」

海辺で野宿した朝だ、どこを探しても姿が見えず、大声で名前を呼んでも返事がない。
島にいた時も何度かあった、こういう時は決まって海底だ…俺を置いていく気かよ。


言葉で縛るのは好きじゃない、クルックも縛られるのは嫌いだろう
早起きは三文の何とか言ったな、今日も何もなかった様に朝っぱらから肌を見せ付けやがって


何度も同じ手に引っ掛かる俺も俺か






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