現実世界。

単純にガキの頃からの憧れだった。
街の灯りが減ったら合図、群で動き出す原付と背中に書かれた読めない漢字。

成長して分かった事はそれらが"悪"であり、自我を無理矢理組合せた文体である事。
俺にはたいした主張もなかったから…免許取って文字のないジャケット着てヘルメットを被らず発進する。

風が気持ちいい

喧嘩をふっかけられる事もあったが止める事はなく段々と時間が経つ、声を掛けられたりもした、どこにも腰を落とせずジャケットは未だに真っ白
「俺には何もないのか」




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