私は神杏ではなく神→杏が好きだ。神尾には悪いと思うが、報われない不憫な感じが好きなのだ。
桃杏も好きと言えば好きだけど、跡杏や切杏の方が個人的に結構好きだ。
確か千歳×杏もあったっけ。でも千杏て表記すると千石と被るよね。一般的になんて書かれてるのかな?
しかしながら、テニプリでの最愛CPは揺るぎない。
「みょうじさんは何が欲しい?」
私が欲するのは他でもない。
「リョ桜と塚ミユを切望する」
「みょうじさん、何が欲しいって?」
しまった。うっかり口から妄想の欠片が漏れてしまった。
ここは氷帝学園。本日は氷帝、青学、立海、四天宝寺の四校合同試合を見に来ていたのだった。
現在、私が差し入れしたジュースたち(2リットル8本で足りたのかしら?)を紙コップについでいる大石に「飲み物は何が欲しい?」という意味で訪ねられたようだ。
私の発言を聞き取れなかったらしい大石が聞き返した。
柳と乾がノートにペンを走らせる。
皆が訳もわからず呆気に取られてる中で、彼だけは意味と人物がわかったのだろう、不二だけが声もなく笑っていた。
「……ウーロン茶、ください」
誰もさっきの発言について、この場で追求しないことを願う。
その時のある人たちの思考。
「(またみょうじは他校のテニス部員で妄想しているな)」
「(みょうじなまえはリョ桜と塚ミユが好き、と)」
「(何かのCPかい? 誰だかわからないけれど)」
「(リョサクにツカミユ……。まさかツカは手塚か?)」
「(越前、宍戸、木更津……リョがつくヤツ多すぎじゃ。サクもミユもわからん)」
「(確か千歳の妹の名前がミユキやったよな)」
「(千歳先輩の妹さんと青学の部長さん、何の接点があるんや?どこでフラグ立ったんや?)」
この後、不二がこっそり訊いてきた。
「ヅカじゃなくてツカなの?」
「他の人がどう呼んでるか知らないけど、私は言いやすいからツカにしてる」
「へぇ、他にもいるんだ、塚ミユ好きな人」
「会ったことはないけど、たくさんいるみたいだよ」
元いた世界にね。
ある人たちの思考。上から柳、乾、幸村、忍足、仁王、白石、財前(笑)
まだ主人公はトリップのことを明かしてません。
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