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茶化すように言いながらコナツの軍服からベルトを抜き取り、それで彼の両手首をぎっちりと結ぶ。
へらへらと笑ってはいるが、ヒュウガは確実にコナツの事を犯す気でいる。それも、おそらくとても手ひどい方法で。


「ふざけないでください!私は……」

「ふざけてないよ。だってコナツは、オレに抱かれてたら他の奴のとこになんて行かないでしょ?」

笑いながら告げられた言葉は、とても狂気じみた物が滲んでいる。ヒュウガの言う通り、コナツは彼と体の関係を持ちながら他の人間に愛を囁くことはないだろう。
そこまで器用でもなければ、したたかでもない。
そこまでわかっていながら、ヒュウガはコナツを抱こうとしている。

「オレだってさあ、一応怒ってるんだよ?」

どこで何を間違えたのか、わからなかった。もしかしたら、捨てる筈だったオモチャに逆に捨てられたのが彼の癪に触ったのかもしれない。それよりも最悪なのは、自分はテイトの代わりなのではと思ってしまったことだ。

確かに彼はまだ幼く、ヒュウガのセックスの相手としてはやや物足りないだろう。
だからといって、それではあまりにも−−

「ねえコナツ、愛が無くてもセックスは出来るってこと、教えてあげる」

−−あまりにも、惨めすぎる。





◆◇◆◇◆◇◆◇
恋情が淡く溶けてゆく


コナツ→ヒュウガ→テイトのようなヒュウコナ。

これからR18的な展開になりそうだったので、ここで切りました。続く……と、思います。
本当はこんなに長くなる予定ではなかったのですが……鬱々ダラダラ書いてしまうのは私の悪い癖。
この話だけ見ると、ヒュウガが相当の最低男ですね。

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