「だよなー…俺もそう思う。

「だったら聞かないで!!」

もはや何がしたいのかさっぱりわからない。


「その前に、なんでルークはそこまで大佐にこだわるの?」
「やっぱり仲間だし、それに……」
「それに?」

聞き返したものの、ルークが口を開く前にティアはルークの考えを理解した。

(仲間にはいつも笑っていて欲しいっていう、ルークなりの心使いなのね!成長したわね、ルー……)

「ジェイドが大口開けて笑うのってーーーーーー傑作だろ?」

(ルーク!!?)


しかし次の瞬間、目を輝かせて言ったルークの一言にティアは唖然とした。

そう、ただ単にルークは好奇心故の行動だった。
ティアとしては、一瞬見直したことをすぐに撤回したくなった。


「………」
「どうした?ティア、震えてるぞ?」


「馬鹿ーーーー!!!!」

突然俯いたティアを心配して覗き込んだ瞬間、とても大きな音をたて、ルークの頭はひっぱたかれてしまった。



( 一瞬でもときめいた私が馬鹿だった!)

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