6 「だよなー…俺もそう思う。 「だったら聞かないで!!」 もはや何がしたいのかさっぱりわからない。 「その前に、なんでルークはそこまで大佐にこだわるの?」 「やっぱり仲間だし、それに……」 「それに?」 聞き返したものの、ルークが口を開く前にティアはルークの考えを理解した。 (仲間にはいつも笑っていて欲しいっていう、ルークなりの心使いなのね!成長したわね、ルー……) 「ジェイドが大口開けて笑うのってーーーーーー傑作だろ?」 (ルーク!!?) しかし次の瞬間、目を輝かせて言ったルークの一言にティアは唖然とした。 そう、ただ単にルークは好奇心故の行動だった。 ティアとしては、一瞬見直したことをすぐに撤回したくなった。 「………」 「どうした?ティア、震えてるぞ?」 「馬鹿ーーーー!!!!」 突然俯いたティアを心配して覗き込んだ瞬間、とても大きな音をたて、ルークの頭はひっぱたかれてしまった。 ( 一瞬でもときめいた私が馬鹿だった!) [*prev] | [next#] (←) |