「ガイ、次はどうする?」

今のルークには何言っても無駄なようで、ガイは気付かれないように溜め息をついた。


その頃、ジェイドは一人考えていた。
悩みの種は、最近になってルークがやたら奇襲をかけたりしてくることだ。

(彼の考える事は、いつもながら意味が全く解りませんね……)

しかし、ジェイドに意味が解らなくて当然である。
ルークが仕掛けてくる奇襲に意味は無いのだから。



「おーいジェイドー!」

「また貴方ですか。いい加減にしなさい、そんな無駄な事をしてるとただでさえ足りない脳細胞がさらに足りなくなりますよ」

辛辣な言葉も今のルークには何かを隠しているようにしか見えなかった。
…が、実際には何も隠してはいない、純度100%でルークの勘違いだ。

勘違い大王ルークはそんな事にも気付いていない。

人はそれを可哀相な子と呼ぶ。

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