2 「笑ってるだろ?」 「笑ってねえよ!」 いったいどう見えているのかわからないが、指摘したら怒鳴られてしまった。 「きっとジェイドには悩みがあるんだ、他の誰が分からなくとも俺には分かる!だって俺だから!!」 「いや!お前全っ然分かってねえよ!ルーク、頭大丈夫か!?」 ルークの思い込みは、もはや末期。 「……で、何をすればいいと思う?」 (聞くんだ……) 本来は具体的な作戦等を考えてから行動するのだが、ルークはその類は苦手だ。 「そうだなぁ…旦那みたいなタイプはオーソドックスな事に弱いんじゃないか?」 「おーそどっくす?それってどんな事するんだ?」 「簡単に言うとだなぁ、後ろから擽るとか(主に脇腹)そんなかんじだ。」 所謂常套手段というやつだが、あんな厚い軍服の上から擽った所で意味など皆無に等しい。 いや、むしろ無い。 「ジェイドー!」 数分後、行動開始。 「崩襲脚!」 しかし10秒後、作戦は失敗した。 「なぁルーク、なんで奇襲かけたんだ?」 失敗の原因は、何故かルークが突然奇襲をかけたからだ。 さすがのガイにも理解不能なのだが、ここで放っておくのも如何なものなのかと思い、理由を聞いてみた。 「紫色の液体を作ってたんだ、あれはこの世に存在してはいけねぇ代物だ」 ルークが奇襲をかけた理由は、ジェイドの作っていた液体を抹消する為の奇襲だったらしい。 ジェイドは好奇心と言っていたがどちらかというと攻鬼心(人を攻撃する為の鬼畜眼鏡の考え byルーク)だ。 [*prev] | [next#] (←) |