「笑ってるだろ?」
「笑ってねえよ!」

いったいどう見えているのかわからないが、指摘したら怒鳴られてしまった。

「きっとジェイドには悩みがあるんだ、他の誰が分からなくとも俺には分かる!だって俺だから!!」

「いや!お前全っ然分かってねえよ!ルーク、頭大丈夫か!?」

ルークの思い込みは、もはや末期。

「……で、何をすればいいと思う?」

(聞くんだ……)

本来は具体的な作戦等を考えてから行動するのだが、ルークはその類は苦手だ。

「そうだなぁ…旦那みたいなタイプはオーソドックスな事に弱いんじゃないか?」
「おーそどっくす?それってどんな事するんだ?」

「簡単に言うとだなぁ、後ろから擽るとか(主に脇腹)そんなかんじだ。」

所謂常套手段というやつだが、あんな厚い軍服の上から擽った所で意味など皆無に等しい。
いや、むしろ無い。


「ジェイドー!」

数分後、行動開始。


「崩襲脚!」

しかし10秒後、作戦は失敗した。

「なぁルーク、なんで奇襲かけたんだ?」

失敗の原因は、何故かルークが突然奇襲をかけたからだ。
さすがのガイにも理解不能なのだが、ここで放っておくのも如何なものなのかと思い、理由を聞いてみた。

「紫色の液体を作ってたんだ、あれはこの世に存在してはいけねぇ代物だ」

ルークが奇襲をかけた理由は、ジェイドの作っていた液体を抹消する為の奇襲だったらしい。

ジェイドは好奇心と言っていたがどちらかというと攻鬼心(人を攻撃する為の鬼畜眼鏡の考え byルーク)だ。

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