明後日の僕らはまだ愛を嘯いているのだろうか ばかね、泣いて縋るだけのおんなのこなんてもうとっくにやめたわ 嘘とはさぞかしあまいのでしょうね 透き通ったことばを産み出すポンプのずうっと奥、きみの心臓に触れてみたい いっぱいいっぱい泣いたら海の一部になれるんだって信じてやまなかったあの子はもう泣き疲れて眠っただろうか 眩しさが腫れた目にしみる 剥がしたかさぶたから言葉が零れ落ちた 恋なんて忘れてしまったよ 昨日に置き忘れてきたものが今更ぼくを苦しめるんだ 抱き締め方を忘れた 水浸しの声に泣きはらしたのはただの子供だったわたし 手探りでゆめの中 あわよくば触れて、願わくは愛して back |