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ゴーストタイプと『のろい』
 神話では現世と黄泉との境界に住む者と扱われた種族。精神の力、特に負の力が強いとされる。身体と魂の結びつきが弱く、何らかの理由で魂と精神だけの存在になってしまうことがあるが、ゴーストタイプと言えど、大抵の場合はその状態になった時点で死亡(消滅)する。

 『呪い』は太古から現代に至るまで存在する、誰かの不幸を願う行為である。丑の刻参りのようなまじないの類は、どこの国にもあるただのオカルト話であり、特別恐ろしいものではないが、ゴーストタイプの人間が誰かを呪うという行為は、一転して不幸を必ず叶える黒魔術に変貌する。
 彼らは自らの魂を代償に力を使う。削られる魂の量は願う不幸の大きさに比例する。誰かの右足の骨折を願えば、術者の両足を動かすだけの魂の力が失われる。人ひとりの死を願えば、術者の魂も表の世界で消滅し、転生することはなくなる。

 人間が無闇に魂を消費する行為を、世界を管理する神々は良く思っていない。ゴーストタイプの者達はこれを禁術とし、歴史の中でその存在を何度も葬ろうとしてきたが、現在でも密かに語り継がれているという。



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