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イッシュ:ワンド・オロール
3千年程前に栄えた王政都市国家。現在の『リゾートデザート』及び『古代の城』を含む『ワンド遺跡群』で、当時のイッシュ地方で最も繁栄した国である。農耕が盛んに行われていて、故に太陽を神として祀っていた。日の出と日の入りの時刻や星の軌道の観察記録が記された膨大な書物が残されており、それら資料からは、国家が天文学に優れ、星々を神聖視し、高度な文明を保持していたことが見て取れる。

『色違い』への差別が激しかった当時のイッシュでは珍しく、色違いを容認する国であった。他地域からの密入国者も快く受け入れ、希望者があれば、交流のあったカロス地方へと亡命させるため、船を用意するなどの手助けをしていたという。

一方で、イッシュにおける『拷問具』の歴史がこの国から始まっていることは、その界隈では有名な話である。現在ワンドのあった場所は荒涼たる砂漠であるが、当時は緑豊かな土地だった。人々が農業に勤しむその下、国のシンボルである城から放射線状に伸びる地下通路の先に拷問施設があった。目を覆いたくなるような拷問具の数々はそこで生まれ、罪人や捕虜を相手に使用されたと言われている。

栄華を極めたワンド・オロールであったが、この国の民はある日一夜にして一人残らず死に絶え、都市は廃墟と化した。原因は未だに解明されていないが、現在まで続くイッシュの『流行病』の始まりがワンドだったのではないかと推測されている。



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