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恋する美少女‐拉致監禁‐ [ 57/78 ]

「おい億泰、やっぱり行方不明だ!由花子もいねぇ!」


「康一ん家ではまだ大騒ぎってわけじゃあね―けどよ、ケーサツ呼ぶとか呼ばねーとか」


「警察を呼ぶって考えてるならけっこう大騒ぎだよ。……どこに行ったんだろう、ケータイも音信不通だし。」


朝にそのことは起きた。

昨日まで色々あったわけだけれど、まさかここまで強硬手段に走るとは思っていなかったわけで……


なにが逆効果だったのか、それとも全部が逆効果だったのか、そんなことを考える前に私と仗助と億泰で康一君と由花子さんを探していた。


「俺責任感じるぜー、まさか死んでるってことはねーだろーなっ」


「そんな縁起でもないこと……」


最後の悪口を言う作戦が確実に悪かったなら責任を感じる。


「いや……まだそれはねーと思うぜ―、どっかに監禁されてんだぜ……最も早く探しださねーと、生死にかかわるかもしれねーがよ〜っ」


仗助の言葉を聞いて、私の血の気が引く。由花子さんの性格からして、最悪殺しかねない、本当に。


「康一の野郎はよおー、『エコーズ』をもってるぜ!」

「ああ、だが『エコーズ』の射程距離は50mくらいだぜ、気を失ってるか……周りに人が住んでね―とこに連れてかれたかだなあ〜。その辺から居場所を推理すっか〜」



気を失っている、にしてはだいぶ時間もたったことだし普通に考えて誰も周りにいないようなところに連れてかれた、ということだろうか。


なににしても、まだこのへんの地図があまり頭に入ってない私が役に立つかどうか。


『考えるより行動だろうが、主は単純なんだから』


余計なお世話、と言いたいけれどその通りだ。


……それにしても、なんで私のスタンドはこんなに口が悪いんだろう。


場所を仗助の家に移し、康一君の居場所について考えることになった。


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