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恋する美少女‐執着‐ [ 56/78 ]

「自分は……弱い者いじめとかする人とか……友達を傷つける人とか……」

「よし、それもやれ康一」


「って、それをやったら本当に人間としてどうかと思うよッ!」



だったら万引きをしてみたらどうだ、ホモですといってみたらどうだという事になるが、それはなんて人生台無し状態に……


「冗談じゃあないよそんなことしたら僕の高校生活は終わりだよォー!他人事だと思って〜みてよこれー」



折りたたまれた紙を康一君は仗助に渡す。覗き込んで見ると、どうやらさっきの英語のテストのようだ。


「さっきの英語の試験だよ……もう気になっちゃってさあー何も手に突かないんだよ。」

16点……自分は一応平均点以上は取ったけれど……


「うーむ、これはちょっとひどいなー。おれでさえもうちょいとよかったぜェー 32点だけど」



赤点となればあんまり笑えない。



「康一君、なんなら教えようか?英語」



「え、ホント……って駄目だよ今度は千里さんが狙われちゃう!」


あ、そうか。康一君に近づく女の子は容赦ないんだった。



「あれ……でも私比較的康一君とはよくいたけど今までなんで色々なかったんだろう……」


「た、確かにそう言えば」


そういえばと康一君と考える。今までの事考えればすぐにスタンド使われたりしてもおかしくないと思うけれど。

もしかして、私がスタンド使いと知っていて警戒しているとか?



「いや、お前はある意味別格と思われてんだよ……」


「別格?」



全部理解しているというように仗助は苦笑していた。



「まあ、康一今言った事全てそのままやれとはいわねー

けど……やるしかねーんじゃあねーのか〜ぶん殴ってやめさせるわけにはいかねーしな!」



こうして、由花子さんに幻滅してもらって色々あきらめてもらう作戦が始まった。



本当に逆効果とは知らずに。









「ゆ、行方不明?」



どうやら彼女、拉致したみたいです。






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