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「なにーィ康一!?」


「康一君!!」


矢が飛んできた方向を見る。

そこには、あの時の男と同じシルエットをした人がいた。



「兄貴……!?」


目の前にいる男子が振り向き、その男のほうを見る。


「なぜ矢で射ぬいたか聞きたいのか?
そっちのヤツが東方仗助だからだ。……まさか東海林千里が一緒だとは思わなかったが。
まあいい、どちらも俺達にとっては邪魔なスタンド使いだ。」


なぜこの男が私と仗助の名前を知っているのか。

「スタンド使いだと〜ってめーらもスタンド使いなのか?」

「億泰よ!東方仗助を消せ!」


そう言われ、億泰と呼ばれた男子は門から足をどかす。

それと同時に康一君は地面に向かって倒れた。


「血を吐いたか、こりゃあだめだな……死ぬな…ひょっとしたらこいつもスタンド使いになって利用できると思ったが…」


「ど、どけッ!まだ…今なら傷を治せる!」


仗助が康一君のほうに向かって走ろうとしたが、億泰がそれを止める。


「だめだ!東方仗助お前はこの虹村億泰の『ザ・ハンド』が消す!」


そういうのと同時に億泰のスタンド、ザ・ハンドが出る。


仗助もクレイジー・ダイヤモンドを出すと速攻でザ・ハンドを殴りつけた。


「どかねえと、マジに顔をゆがめてやるぜ……」


「ほう〜なかなか素早いじゃん…」




と、この間に私はナイツ・ペンタクルスをゆっくりと伸ばしていた。

康一君の影に着きさえすれば、どうにかこちらにつれてくることができる。

幸いにも億泰は私のスタンドには気が付いていない。


億泰の興味が仗助ぬ向いている間に、億泰に気付かれないように私は少しずつ康一君のほうに近寄る。


「億泰ッ!仗助ばかりに気を取られているな!」


「ッ!」

男の声に、億泰が反応しこちらを見る。


もう少しと言うところで気付かれ、私の足は止まる。


「遊んでんじゃあねーんだぞッ!億泰ッ!
お前が身に付けたその『ザ・ハンド』はこの俺が思い出しただけでもゾッとするスタンドだ…その二人を相手にするくらい簡単だろ、マジに操作しろよ!」


「おい、千里今のうちに行くぞ」


「だね。」


億泰は完全に男のほうを向いている。

注意力散漫、私と仗助はそのまま康一君のほうに近づいて行った。


「あっ!!俺が話している間にこんなとこに…き…きたねーぞ」


「どこが。」


「おまえ……頭悪いだろ……?」

「なに?何でっ!?」


仗助のクレイジー・ダイヤモンドが億泰を殴り飛ばし、康一君のもとに駆け寄る。


「仗助、康一君は大丈夫?」


「……大丈夫だ、まだ生きている。これなら助けられ…」


嫌な予感がして振り向く。

そこには、スタンド ザ・ハンドを出した億泰が居た。

「ゆるさねえぜ、もうゆるさねえ!」




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