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始まりの終わり [ 22/78 ]

朝…といっても10時頃に莉緒さんはホテルに帰っていったらしい。


なににせよ、私は学校へ。授業中はずっと睡魔と戦っていた。


「かなり眠そうだな千里」


昼になって仗助に言われた。

そんなことより昨日大丈夫だったかと聞くと、大丈夫だと言われた。


「で、お前はどうしたんだよ?」


「…莉緒さんに寝かせてもらえませんでした。」


「莉緒…さん?ああ、承太郎さんと一緒にいた女の子か」


いま、凄く勘違いワードが聞こえた。



「承太郎さんの妹かなにかか?にしてはさらに小さい子が居たような…」


「ちょっと待って仗助、今女の子といった?女の『子』と


あの人承太郎さんと一つしか違わないよ」


「……つまり28か…って流石にそれは嘘だろ!冗談になってないぜ〜?」


その回答に私は乾いた笑いをした。



「マジなのか…ってことはあの小さい子達は」


「あの人の娘だよ」



嘘だとか詐欺だとか言われたけど本当だから仕方ない。


「…あれ、着信来た」


ケータイを開いたと同時に電話が来た。

それも、意外な人から。


「千里です。どうしたんですか典明さん?」


国外とも通話可能だったんだなこのケータイと思った。


『千里?今大丈夫かな?』


時計を見てもまだ昼休みはおわりそうにない。


大丈夫ですと答えておいた。


『良かった、まず、莉緒と由紀と司はそっちに行ってるよね?』


「…莉緒さんは言わないでここに来たんですか…はい、承太郎さんと一緒に来てますよ。」


『やっぱり…電話越しの莉緒がいつもおかしいわけだ。』


「あ、それでもやっぱり連絡は取ってましたか」


まあ私に電話してくるってことは向こうにも電話しているにきまってるか。




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