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始まりの終わり [ 21/78 ]

七時間半に及ぶ説明を要約すると


私が引越ししたあと、典明さんの海外出張が決まったらしい。


このことを言いたかったのはこの前の体重計が壊れたときらしい。


「しかもね…ネットで調べたら長期出張は不倫率高いうえに離婚率高いの!
典明君に限ってそんなことないって思うよ、でもね、いくら愛していてもついっていうのが今回のジョセフさんのパターンがね…


…そんなことになったら由紀と司と逃げてやるーッ!!」



「ちょっと、落ち着いてください…」


普段あんなに万年新婚カップルのくせに、よくこんな事考える…


それにしても、時計の針が午前四時半を指している。


明日は学校…いや、今日は学校だというのに…

寝たい。



「とりあえず、事情は把握しました。

だから寝ましょう、もうホテルには戻れないでしょう?ベット貸すんで。」


「ベットなんかいいよ、私床とタオルで充分だし」


いつか莉緒さんが私、頑張れば公園でも暮らせる気がすると言ったのを思い出して頭が痛くなった。



「いいです。ベット貸しますから」


窓からは朝日が差し込んでいた。




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