また来てしまう [ 10/78 ]
(莉緒視点)
「まさかね…露伴ちゃんやるなあ」
電話を切ってつぶやいた。
千里ちゃんに会って早々にヘブンズ・ドアーを使うだなんて思わなかった。
体重が減っていたっていうのはきっと私の話したことだと思う。
記憶は確かに奪われた。でもそれ以外はたぶん大丈夫だろう。
千里ちゃんは私からその話を聞いたってこと以外はごく一般的な女の子だ。
そんな記憶を露伴ちゃんが取っていくとも思えない。
「だったら決定、もう私はだれにも止められない!」
さっそく電話をかける。
相手は
「やあ承太郎!!」
『…こんな時間になんだ?』
「ごめんごめん寝てた?」
『明日早いのはてめーも知ってんだろ…』
寝起きの機嫌悪そうな声にも屈しないで、話を続けた。
「明日なんだけどねー、私も行くから。」
『はァ!?』
家はどうするんだ子供はどうするんだと聞かれる。
でも、それは心配の範疇ではなかった。
「そこのところは心配ないよ。」
『心配ないって…』
「理由を話すとなると何時間とかかかるけどいい?」
『遠慮しておく』
そう、決まったことは
明日、杜王町へ!!
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