-->避けろ!助けろ! | ナノ ▼28 本日、日は落ちて



「どぎゃ―っ!」


ヌケサクが今、スタープラチナに殴られたところ。

不死身ってすごいね。


「なるほど不死身だな……
しかしいくら吸血鬼だろうがてめーをこま切れにできるんだからな…
ほれ…DIOの所へ案内しな…陽が沈んじまうぜ…」


「は…はい」



館の案内人を得た私たちは、

DIOの所を目指して歩く。


心臓は何時もより早く脈打っていた。


DIOを倒せるかどうかも心配だけど


このあと合流するのは…

三人なのか…


「大丈夫…絶対に…」


そうやって自分に言い聞かせなきゃやっていられなかった。



じゃないと心は押し潰されそうで



箱を開けて、出てきた結果は


いや、この場合壁を外からぶち破って出てきた結果?


その場には確かにDIOが居た。


外の壁をぶち破って館に陽が差し込む。


「ジョ……ジョースターさん!」


「安心するんじゃ……みんな」


その箱の内にあった答えは

「ポルナレフ!アヴドゥルさん!イギー!」


「全員、無事に合流出来たようだな」


私の望んだ通りの結果だった。



「よ……良かった…」


「お、おい莉緒?泣くほどか」


ポルナレフが驚いている。

泣くわ、だってここに全員が揃うことなんて本来無いんだもの。

絶対に起きることのないことが起きているんだ


「…莉緒、おまえの忠告がなければあの敵、ヴァニラ・アイスには勝つことはできなかった
感謝する」



でも、傷は酷いもので
イギーは完全に無茶のしすぎで傷口が開きかかってるし

ポルナレフは左足の先がない


アヴドゥルさんに至っては片手がない。


でも、生きていた


私は、運命を変えられたんだ…




ついにDIOとの最終決戦、

まだここでは気を抜けない。


「莉緒、大丈夫かい?」


「うん。もう大丈夫」

カキョに訊かれて、私は涙を吹いて笑顔を作る。


まだ、キミの運命を変えてないもの。


ここで安心なんかしない。


「やつを追う前に言っておくッ!
おれ達は今やつのスタンドをほんのちょっぴりだが体験した。」


階段を上り、

DIOを追おうとしていたみんなが止まり、ポルナレフ達の方を見る。


「い…いや…
体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
あ…ありのまま 今
起こった事を話すぜ!
『おれ達は奴の前で階段を登っていたと思ったらいつの間にか降りていた』

な…何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」


漫画で読んだときよりも伝わる恐ろしさ。

能力を知らなければ、DIOとなんか闘えない。


「……ジョースターさん、陽が沈みかけています……
急がないと……」








bkm
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