-->避けろ!助けろ! | ナノ ▼24 本日、強制退院と子供の日


病院内は英語が通じて助かった。

「看護婦さ―ん、退院していい?」

「ダメです。」

即答されて落ち込むこともあるけど私は元気です。

入院生活3日目、正直なところもう回復してる。

立って走れる、これは私の回復力が高すぎるのかこの世界効果なのかはよく分からないけど…ま、いっか。

とにかく、こう動き回れるとなると早くここを抜けだしてみんなと合流をしたいわけで。


でも、ダメと言われる…こうなったら

「…抜け出すか。」


たしか、治療費は前払いしてたはず。

スピードワゴン財団に電話をして、
明日の明け方にルクソールに向かうように車を頼めば3時間で向こうに着くから、セト戦には間に合うかな。

「よし!電話してこよう!」


病室を出て、電話を探してかける。

向こうは、快く承諾してくれた。

今日明朝、私は病院を抜け出した。


「あ、この辺で大丈夫です。」


ジョセフさんたちが泊ってるというホテル付近になって、私は車を止めてもらった。


「ホテルまで行かなくていいんですか?」

そう訊かれるけど、大丈夫ですと返す。

だって、普通に車で登場したって面白みがないもの。

もっと、建物の蔭からふっと現れたりしたらかっこいいじゃないか!

そういうわけで、車を降り、見送る。

地図で現在地を確認して、ホテルに向かった。

途中、バステト女神と戦っているジョセフさんたちに会ったら助けようかと思ったけど、

会うことはなく、ホテルに着いた。



ホテル前には、承太郎とポルナレフ、カキョ、イギーが居たから一目瞭然、ってやつだった。


さて、ここからどうするかな。

やっぱり行く方向に先回りして敵が来たら颯爽と出ていくとか?


あえてここで『またせたね!』なんて言って出てくるのもありかな?


このとき

どうしよう、と迷っている私の背後に忍び寄る陰には気づいていなかった。



「よぉし!ここは先回りしてこっと!」


方針を決めたところで、私は背後から殺気を感じるのに気づいた。


ふ、と振り向くと、そこには通行人にまぎれて

DIOの手下、アレッシーが居た。

まさか、ポルナレフよりも先に会ってしまうとは思わなかった。


私が見ると、アレッシーは私から視線をそらして、
小銭がどうとかいっていた。

とてもわざとらしい演技ありがとうございました。


どうしようか、このことはみんなに伝えるべき?


そう思って向かおうとも考えたけど、それはよくない。

失敗するとこのスタンドで全滅しかねないし。

と、なると…


「私の退院記念戦になるってことか。」

勝ってみんなと合流

うん、今まで思いついたどの登場の仕方よりもかっこいいな。








bkm
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