-->避けろ!助けろ! | ナノ ▼17 本日、夢で見た過去



夢を見ていた



白い部屋に小さい女の子とその母親らしき女性が話をしている。


『ねーねー、お母さん、私ね色んな国にいきたいの』

少女は絵本を読みながら言う。


母親は困ったように笑っていた。


『じゃあその国の言葉を覚えないとね。それに病気を治さないと。』


えー、と少女は頬を膨らます。

ほのぼのとした風景。


『頑張る!言葉だってすぐに覚えれちゃうよ!』



夢の覚める感覚。



そして気づく



ああ、これはきっと


この少女は…



私…だ。



「―!!」


急いで起き上がると背中が少し痛かった。


これは…車の中?えっとたしかあの時刺されて…


目が覚めたってことはリタイアにはならなかったのか、よかった。


さっきの事を思い返す。

夢?でもあれは紛れもない自分自身。
じゃあ、この調子で過去を思い出すのかな?


なにはともあれ、中国語が読めたわけ…わかった気がする。


「みんな、おはよう」


貸しきったバスの中、私は言った。






背中の傷は思ったより浅く、私は刺されたショックで気絶しただけらしい。

人騒がせだ。


みんなには色々言われた。なんてこったい。



でも、原作通りポルナレフとカキョはJ・ガイルに勝って無事だったからいっか。


それよりなにより気になったのはその女性の存在。


ネーナ。エンプレスの本体。

ジョセフさんの腕にはもうとりついていたから回避失敗。


もっと強くならないとね。


そう思いつつ窓の外を見る。



「うわっ、本当にあんなのあるんだ…」


そこで見たのは荒行だった。





「客寄せのトリックじゃねーの?」


「命張りすぎな客寄せ。」


だからトリックだってとポルナレフと荒行を見て話していた。


他にも鉄板の上とかすごい。焼き土下座を連想した。


「あそこで、なにか燃えているようだが…?」


「え、次はなんの荒…」



承太郎の見ている方を見て言葉を失った。



荒行なんかじゃない。


人を火葬していた。



それを見て、ポルナレフは喋らなくなった。



そんな中、腕の腫れがすごいことになっていたジョセフさん。


「腫れてますね、それ以上悪化しないうちに医者に見せた方がいい」

カキョが腕の腫れを見て言う。いや、医者じゃなぁ…



そんなこんなで、聖地ベナレスにたどり着いた。


「えっと、ジョセフさんは病院、ポルナレフはネーナさんと行動…」


さて、自分はどうしようか。

ポルナレフには女は化けるぞ気をつけろ!と言ったら、は?といわれた。本性知って腰抜けろ。


やっぱりジョセフさんについてくべきだったかな?

「莉緒、一緒に買い出しにいかないか?」


考えていたときに話しかけてくれたのはカキョだった。


そうだね、エンプレスは私が下手に手を出したら足手まといになるもんね。


「うん、行くよ。」








bkm
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