-->避けろ!助けろ! | ナノ ▼10 本日、船上にて鮫を見る



「バームクーヘンうままー」

昨日バームクーヘンとカエルを買ってもらい、そのあまりのバームクーヘン半ホールを食べていました。

今日は船で出航です。

「一人でよく1ホール食べれるなァ…えっと」


「莉緒だよ莉緒。いくら食べてもポルナレフにはかんけーないよー」


太るぞ、と言われたけどこんなことじゃ怒りませーん


「チャーターしたのはあの船だ、我々の外は乗組員だけだ。外の乗客は乗せない、もしもの事故があるとまずいから…。ケッコーかっこいい船だろ?」


「おお、私はじめて船に乗ります!」


港に着いている船は大きく、わくわくがとまらない!


「船に乗るのは初めてか、船酔いしたら直ぐに言うんじゃぞ」


はーいと返事すると、ポルナレフがまじめに話し出した。


「…詮索するようだが、あなたは食事中にも手袋をはずさない…まさかあなたの『左』腕は『右』腕ではあるまいな?」


「…『右』腕が『左』腕左が右?たしかに奇妙な質問じゃ…いったいどういうことかな?」



「妹を殺した男を探している」


ポルナレフは、三年前に妹を殺された時の話をしてくれた、そして、その復讐心をDIO様に漬け込まれたことも。


「肉の芽のせいもあるが、なんて人の心の隙間に忍び込むのがうまいヤツなんだ」


「うむ…しかし話から推理すると、どーやらDIOはその両手とも右腕の男を探しだし仲間にしているな」


とりあえず口出しするのもいけないと思い、バームクーヘンを食べていた。


「おれはあんたたちと共にエジプトにいくことに決めたぜ、DIOをめざしていけばきっと妹のかたきに出会えるッ!」


とてもシリアスなムード。そんななか忍び寄る影。


「すみませーん、ちょっとカメラのシャッター押してもらえませんか?」


また承太郎お目当てに女の子が!このモテ男!


「お願いしまーす」


あ、でも怒られるぞこれ。

「やかましい外のヤツにいえ!!」

はい、怒られた。


「まあまあ、写真ならわたしがとってあげよう」

ポルナレフはいい笑顔で女の子たちに写真をとってあげていた


シリアスはどこいったシリアスは




なんやかんやで、出航!

船酔いにもならなく、船旅を楽しんでいた。

「香港からシンガポールまでまる3日は海上だな、まっ…ゆっくりと英気をやしなおう。」


船の上では、暑いから普段のYシャツ+プリーツスカートからタンクトップに着替えていた。いやぁ、涼しい。

「しかしおまえらな〜、その学生服はなんとかならんのか〜!莉緒みたいに臨機応変に服装をかえたりせんのか」


「僕らは学生でして…ガクセーはガクセーらしくですよ」


走り回ってそこらじゅうみていた私の耳に、その台詞は入ってきた


「カキョ、それはつまり、私は学生らしくないと…!」


「さぁ?どうかな」


笑っている、確実にからかわれた


「カーキョーキミはー「はなせ、はなしやがれこのボンクラが〜ッ!!」


カキョに怒ろうとしていたら、人の声が聞こえた。一同驚きそちらを見ると、密航者がいるという話になっていた。


家出少女じゃないか!








bkm
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