-->避けろ!助けろ! | ナノ ▼4 本日、落下にご注意下さい



白い部屋、白いベット、白い天井、窓の外から見えるのはきれいな空と緑におおい繁る木。


『最期なら…これが最期なら…』

なんの最期?考えてもわからない


『例え私がどうなっても…』


聞き取れなくなっていくなか、一つだけわかる


これは…夢だ。


夢の覚める感覚がした。





「起きろ」

「んー…なんだい今日は休日だろ…」


頭がはっきりしないなか、あの夢を思い出す。なんなんだろう、あの白い部屋は…


「今日は休日じゃねーよ」

「そうか、ならば大統領である私が今日を休日にしてしんぜようって承太郎!?」

って、もう制服に着替えてるし、ちょっと待て、いやなぜここに承太郎がいる。


朝起きてすぐの私の脳じゃ理解できぬ。どういう事だ。


「いつからてめえはそんなに偉くなった。今日から学校に行くつもりならさっさと用意しろ」

ああ、そうだ、今日から学校に通うというとても美味しいストーリーだったんだ。



部屋にかけてあるセーラー服は、昨日ジョセフさんが持ってきてくれた、承太郎の学校の制服。そんで、戸籍とかない私だけど、学校に行けるようにしてくれた。


どうやったか聞いたけど

『莉緒は気にしなくていいことじゃ』

と笑顔ではぐらかされたので、もうなんかまぁいっか。


あ、承太郎待たしてた。ぼぉーっとしてる私を見て不満そうだった。すごく。


「ご、ごめんっ!すぐに着替えるよ!!」


パジャマの上着に手をかける。

「おい待てまだ「え?…うわぁぁぁぁ!!ちょっと着替えるんだから一旦部屋出て!!」

勢いで承太郎を部屋から出すと、扉越しにやれやれだぜ、と聞こえてきた。
正直その場で悶えた。

パジャマをさっさと脱いで、畳んで、セーラー服をきちんと着て、髪を完璧に整える。

いつもならこんなにしない…

だが何故か今日はカキョがでてくる予感がするからさ!

間違っても大丈夫だ問題ないでなんか行かない!一番いいのを頼む!


「よっし、待たせてごめん!承…太郎…?」










bkm
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