-->避けろ!助けろ! | ナノ ▼25 ホテルと記憶と悲しみと


最終決戦はもう近く。

ダービー兄との賭けに勝ち、

現在、エジプト市街のホテルに泊まろうとしていた。

「何!二人部屋3部屋しか開いてない!?」


何かもめているみたいだ。

「どうしたんだろ?」

ジョセフさんがこっちに戻ってくる。


「どうやら、このホテル今日は満室のようでな…二人部屋三つしか借りれんようなのじゃ。」

二人部屋三つ、私たちはイギー入れて7人

まあイギーを一人と数えないから6人。


「あれ?丁度じゃないですかジョセフさん。」


「丁度じゃねえだろ」


承太郎に言われてよく考える、いや、6人…

あ、今まで私一人部屋だったような。


「ああ、そういう。」

つまり私は一人ということになると一つ足りなくなるというわけで。

「他のホテルを探すのは?」

カキョが提案するけど、ここ以外にすると少しホテルのグレードがあれらしい。

「すると、一つだけ二人部屋に三人ってことになるのか?」

「それは嫌だな、おれは」


うーん、私のせいだよね、これ。


「ジョセフさん、」


「どうした?莉緒」


「私二人部屋で大丈夫です。」



「ちょっと待て、それはさすがに」

「ていうか、結構何を今さらって感じです。」


ここまで来て、二人部屋になって何かするってことはないと思う。

いや、ない。


「ま、たしかにお前みたいなのをどうにかしようって奴はここにはいねーな」

ポルナレフが笑いながら言う。

「正直そこまではっきり言われると悲しいけど、なんともないでしょう。だから、大丈夫ですよ」


それに、そういう人はいないと思うし。

うん。

それでもジョセフさんはいやそうで、本当にそれでいいのかと訊いてきた。

何回も大丈夫ですと言って


「では、これから部屋割をするぞ」


しぶしぶ部屋割を決めることになった。

決める方法はくじのようです。







bkm
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