-->避けろ!助けろ! | ナノ ▼29 本日、旗折り決行!



『…さい。起きなさい』


「ん…う…あれ?」


起きると目の前にはスカイ・カップ

どうやら目の前に棺桶があることからあの部屋の中みたいだ。

『DIOがついさっき外に出たわ。もう陽も落ちたわね』


「―っ!」

まずい、結局私はDIOの能力を言っていない。


このまま行くと、運命は予定調和、そのまま進んでしまう


「スカイ・カップ!窓から飛び降りるから乗せて」


『ええ、わかってるわ』


窓を溶かして一気に地面まで降りる。


街には車が多く通っていて、混雑していた。


一体、みんなは何処に?


…思い出すんだ、原作を


あの時みんなの居場所にあったものを



「時計……そうだ時計台!!」

カキョは最後に時計台の時計を壊した。


多分、時計台に行けば居る!



急げ、急げ、急げ、急げ、急げ


間に合わなくなってたまるか、


そんな時



「きゃあああああ」


人通りの多い所で悲鳴が聞こえた。



「もしかして…」


思い出したのはあのシーン、DIOが歩道を行けというあの



近い、みんなはすぐそこだ



そうわかると道に止めてある車

鍵をつけっぱなしにしているのを見つけた。


「…借ります」


無免許運転?

窃盗罪?


もうどうでもよかった。


アクセル全開、完全にスピード違反。


道なりに進んでいくと目の前に大破した車二台が


この辺だ…


車を止めてすぐに降りる。


「莉緒!無事だったのか!!」


そこには丁度バイクで来た承太郎とポルナレフがいた。


ポルナレフが何かを言っているけど、今はそんな暇なかった。


「スカイ・カップ!私を上に!!」


スカイ・カップに乗って屋根の上に向かう。


「…居た」


カキョとDIOが私の目につく範囲にいた。

でもその回りには法皇の結界があり下手に近づけない。


下手に近づけない?

何を私は言ってるの…

結界のむこうに行かなきゃ助けられない


なら


「そのまま突っ込んでいって!」


結界に触れてエメラルドスプラッシュが飛んできてもいい、


「カキョ!!」


声の届く距離まで来て私は叫んだ


「…莉緒!?」


なんとか聞こえたみたいだ。


「今すぐそこから逃げて!!そのままじゃ…」

結界に当たるたびに襲い来るエメラルドスプラッシュを避け、

ついにスカイ・カップのバリアの射程距離に入り、バリアを張ろうとしたときだった。



「ザ・ワールド!!」




時が、止まった。



目でそれが確認できる。
でも体は一切動かない。


DIOは法皇の結界を切り裂きながらカキョに近づいていく


駄目、駄目、駄目、駄目、駄目、駄目

DIOが私の方をチラリと見る。


「…その顔、きさまはこの男の事が好きなようだな
そうだ、目の前で殺してやろう。時が動き出したときのおまえの顔が楽しみだ」


!!

DIOはカキョにどんどん近づく


動いてよ、お願いだから、動いてよ!じゃなきゃ、私は何のためにここに?たった一人でも、死なせてしまったら私がここに来た意味も何もないのに!!


ザ・ワールドがカキョの目の前まで来る


諦めない


諦めてたまるか


目の前で好きな人を殺されてたまるか、今までの事をすべて無駄で片づけられてたまるか!


「死ねィ!花京院ッ!「恋する女の子をなめんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!スカイ・カップ!」」


ザ・ワールドの腕がカキョの体を貫くより先に

私はバリアを張っていた。


「なッ!」


勿論ザ・ワールドのバリアに当たった右手は溶ける。


スタンドへのダメージは本体にもいく


DIOの右手も溶けていた。


「なにィ…
まさか莉緒のスタンドは同じタイプの」

「残念だけどDIO!あなたに私の仲間は誰一人殺らせはしない!!」


絶対に、負けるわけにはいかない







bkm
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -