-->避けろ!助けろ! | ナノ
▼2 本日、牢にて戦闘
「それにしても承太郎の悪霊だっけ?すごかったねー」
「なッ…!てめー見えたのかあの『悪霊』が」
それは少々前の事、なんやかんやで結局男だらけの留置場で私が過ごしていると、承太郎の母親のホリィさんが来た。
原作の一番最初だ!とひっそり興奮していると、ホリィさんは私に気付いたみたいで
「女の子も同じ牢なの…?ここ」
と呟いていた。そりゃまあおかしいよね。
「あ、どうぞお構いなく…」
一応心配されてるのかなと思い、言っておく。
看守さんが気付いたらいつの間にか居たと説明していた。
そして、出てくるように説得が始まるが、
(((たしか何言ってもでなかったよね)))
原作通り、出ていこうとする気配はない。
悪霊の正体が一体何なのかわからない限りでないと言っている。
看守さんは頭は大丈夫かとか言うし。
てか、普通の人にはスタープラチナ見えないから仕方ないよね。
私にも見えないんだろうな…残念。
そうこう考えるうちに、物があふれていく牢。
「お酒は二十歳になってからだよー…」
「うるせぇ。」
真面目なこと言ったのに…。
物が勝手に増える現象に周りにいた囚人たちは叫ぶ。
「こいつの言うことは本当だッ!物だけじゃなくそこにいる女も突然出てきたんだ!!」
「頼む、監房を移してくれッ!」
…私はスタープラチナにつれてこられたわけじゃないと思いますが。
看守さんはただ目の前のことに驚き、慌てている。
「この程度のことじゃあまだ釈放されるかもしれねぇ…。『悪霊』の恐ろしさを見せてやる。<おれを外に出したらどれだけやばいかを教えるためにな>」
おぉ、ついに来るかあのシーン。
承太郎はスタープラチナを呼び出すと、拳銃を取らせた。
ほかの人には見えないため、拳銃がひとりでに動いているように見え、ただただ驚いている。
見えた私は勝ち組とこっそりガッツポーズをとっていた。
感想:スタープラチナは間近で見るとすごい迫力でした。
さらに承太郎は拳銃を自分の頭に向けて、引き金を引いた。
ホリィさんの悲鳴が聞こえたころには、スタープラチナが銃弾を掴んでいた。
ちなみに私は、なんかもう手品を見ている子供の気分だった。
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bkm