-->避けろ!助けろ! | ナノ
▼21.本日、再開と潜水艦



声に出てしまい、カキョがそれに気づいて少し驚かれた。あ、ごめん、何でもない、と返したけど

なんかもやっとした。


「私、声だけでお姉さまに惚れてしまいました…性別なんて関係なく、この上の海岸に居るお姉さまに出会って恋したかったな…なんて」

「「「「「え!?」」」」」

みんなが同時に言う、あれ?口説き会場と聞いてがんばってみたんだけど


「莉緒、まさかそんな…」

「そんなて、え?どうしたのカキョ」

「今のは嘘だ、嘘だな!」

「ジョセフさんそんなに嘘嘘言ったら『きっさまらーッ今までのは全部嘘かあああああーぶっ殺すッ!』ほらこうなった」


なにがどうしてこうなったか、ほかのみんなは硬直したし、ミドラーはめちゃくちゃ怒ってるし、

そうこうしているうちにスタンドの攻撃が始まる。

スタンドの舌が動き、承太郎に命中した。

「じょ、承太郎ッ!」

吹っ飛んだ先はハイプリエステスの奥歯。

『承太郎ー!この歯の硬度はダイヤモンドと同じ、きさまからつぶし殺すッ!』

スタープラチナでも抑えられず、奥歯が承太郎を押しつぶす。

ほかのスタンドで助けようにも完全に奥歯は閉じた。

「承太郎が歯ですりつぶされた―ッ!!」

絶望的かと思われた時、

「いや待て…何か聞こえるぞッ!」

オラオラと歯の砕ける音とともに聞こえてきた。

「は…歯だ!歯の中から聞こえるぞッ!」

「みんな、身をかがめろ―ッ」

ジョセフさんの言う通りに身をかがめる、それと同時に歯が砕け、飛び散り、承太郎が出てきた。



ついでにほかの歯までへし折っていた。

「おいみんな、このまま外へ出るぜ。」

さらに前歯までスタープラチナで折り始め、
前歯はバキバキに折れ、悲鳴とともに口は開いた。

麻酔なしで歯医者で歯を抜いたらこんな感じなんだろう。痛い。


「やれやれ、ま…たしかに硬い歯だったがたたき折ってやったぜ…ちとカルシウム不足のダイヤモンドだったようだな。」


脱出することができ、私たちはエジプトに上陸した。

そこで、すぐ近くにミドラーが倒れているのに気づいた

「どうします、再起不能でしょうか…」


「美人かブスかみてくるかな」


ポルナレフはあいかわらずマイペースです。

倒れているミドラーに近寄り、ポルナレフは顔を見る。


「どうだ、ポルナレフ」

―って、ジョセフさんそこきいちゃいますか。


「ノ…ノーコメント」

歯が全部折れていて見るべきじゃない。グロ注意のようです。

「しかしついにエジプトへ上陸したな。ジェットなら20時間で来るところを…30日もかかったのか。」

もう、一か月もたびしたのか。

私もこの世界に来て大体30日と考えると少し感慨深かった。

「いろんなところを通りましたね、脳の中や夢の中まで」

「長かったね―」

夢の世界とかはもうできたら一生通りたくないです切実に。


「夢?なんだそれは」

「あ…そうか、みんな知らないんでしたね」


私は知っていたけど、知ってちゃいけないから黙っておいた。

とにかく、これで目的地のエジプトには着いたわけで。

この後起こるあのことを、変える時は刻一刻と近づいていた。






bkm
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