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▼21.本日、再開と潜水艦



「莉緒には言うつもりでいたが、色々あってそのままだった。」

「えー!?」

それはひどい、これはひどい。

「俺は、花京院が言ったと思っていた。」

「僕はジョースターさんが言ったかと」

「わしは二人のどちらかがとっくに伝えたかとな」


「なにそれ…」


ま、まあいいけど、口が軽いとか思われてなかったからさ。

「大丈夫ですよ、べつに、アヴドゥルさん生きてるだろーなーとか思ってたし…」


てか、知ってたし。


「それは…莉緒の勘は鋭いようだな。」


「え、はい。」


ただの強がりとみんなは笑っていたのに、意外なことをアヴドゥルさんが言うから少し焦った。



そして、この旅最大の買い物なんじゃないかな、

潜水艦に乗ることになった。




潜水艦の中は広く、操縦席から見える海はとても美しかった、と。

そんなことよりも私は備え付けてある機会を見てたんだけど。


「あ、コーヒーメーカーまである。」

豆はどこかな―と探していると、それより先にカキョがカップを見つけていた。

「1、2、3、4、5、6、お、ちょうどカップが6つあるぞ。」

それはよかった、これで5個しかなかったら私泣いてた。

で、豆どこかな―。

「おい!コーヒー入れてくれ!」

豆発見と時同じくしてポルナレフがコーヒーを要求してきた。

「自分で入れろ、自分で!」


それに対して、カキョが言う。その通りだよまったく。

「じゃあ海水100%で作っておくよ」

「それじゃあただの海水だろ!?」

なんだばれたか、

「しかたないなー、まじめにやるか。カキョもいる?」


「あ、僕がやるよ。」

「いいって、安心してよ、海水は使わないから。」


そういう意味じゃあないんだけど、と言われるけど、どうせ暇なんだし私がやることにした。

みんなの注文を聞いて五つコーヒーカップをテーブルに並べる。

「五つ…莉緒は飲まないの?」

「いや、ちょっと苦いのは苦手でして。」


チャイとか甘いのはいいんだけど、そう付け足すと、ポルナレフに本当に子供じゃねーかと言われたので、足を思いっきり踏んであげた。




「いってエェェッ!」

「お子様扱いするからだよ。」

だからってとか言われても無視した。

まあ、それはいいとして、いよいよエジプト付近らしい。

「ここの珊瑚礁のそばに自然の浸食でできた…」


アヴドゥルさんが地図を使って説明をしてくれてるけど、私にはよくわからない。
とにかくこのまま順調に(いかないけど)行けば、エジプトなんだよ、うん。


「あれ、莉緒結局飲むの?」


「え?」

カキョが私の席にあるカップを見て言う。

「いや、私こんなの用意してな…」

ここまで言って思い出した、すぐにスカイ・カップを出して、バリアを目の前に張る。

それと同時にカップが変形して私に攻撃を仕掛けてきた。

「あ、あっぶなー」

「莉緒!!」

まさか、でもそうか、かなり原作は捻じれてきている。本来攻撃を受けるはずのジョセフさんではなく、私に来たのは幸運だったともいえる。

攻撃をしてきたスタンドは、ハイプリエステス、爪の先がバリアに当たって溶けたけど、全然大したことはなさそうだ。


「オラアッ!」

ハイプリエステスがバリアにひるんでいたすきに、承太郎がスタープラチナで殴る。

吹っ飛んだハイプリエステスは計器のほうに叩きつけられたかと思ったが、そのまま消えてしまった。

消えたんじゃなくて化けたんだけど、


「き、消えたッ!」

「化けたのだッ!この計器のひとつに化けたのだッ!コーヒーカップに化けたのと同じようにッ!」


アヴドゥルさんが言った通り、ハイプリエステスはこの計器のどれかに化けている。やっかいな…


「莉緒、けがはないか?」

「うん、反射的にバリア張れたからなんとか」







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