-->避けろ!助けろ! | ナノ
▼20 本日、夢の中で逢いましょう
みんなが寝静まったこの時間、私は寝たふりをしておきていた。
今回、一番回避したかったのはカキョがみんなに不信感を持たれてしまうこと。
これは見てる私がつらいのでって言うのが一番なんだけど。
赤ちゃんがサソリを殺すところを見せないようにするために、早く寝てもらったけど、何とかなった。あの後赤ちゃんは食事を拒否ったから多分殺したんだと思う。
そのうえでスタンドを出して寝るように促したから、たぶん夢で襲われても大丈夫…なはず。
みんなの寝息が聞こえるなか、ガサガサと異質な音がした。
うっすらと目を開けてみてみると、赤ちゃんが一人で食事中だった。
行動開始
「六人ともまんまと寝て始末まで目前!やったね!!…って感じかな、スタンド使いのマニッシュ・ボーイ?」
赤ちゃんが驚愕し、手に持っていたスプーンを落とす。
(((な、なんでこの女起きて!?いや、何故俺の名前もスタンド使いということも知って…!?)))
「いやね、残念だよ、私今日は寝る気ないなって思ったら赤ちゃんがご飯を一人で食べてるんだもの。みんなを夢の中で襲ってるし。」
私は震えている赤んぼを抱き抱えた。
首にはうっすらと手の後が浮き出始めていた。
−夢の中−(三者視点)
『ほっ本物の「ハイエロファント」!こいつは本物のスタンド!バ…バカなっ!このハイエロファントは俺の作った偽物じゃあね―っ』
夢の中、死神13はハイエロファントに首根っこを掴まれていた。
死神13は夢の中の世界を維持できなくなったのか、ポルナレフ、承太郎、ジョセフにしていた拘束をといた。
「あっ花京院だ!」
ポルナレフが一番にコーヒーカップにいた花京院に気づく。
「莉緒のいった通りだったな…寝る前にスタンドを出せば夢の中にも持ち込めるなんてね。」
ふと、夢の中にいるメンバーを見て莉緒が居ないことに気付いた。
『う…あの女起きて…』
「…どうやら夢でも現実でもピンチのようだな、
さあ、お仕置きの時間だよベイビー」
※
「あらら、苦しそーだね。カキョかな?それ」
よかった、ちゃんとスタンドはもちこめてたんだ。
赤んぼは苦しそうだ。可哀そうに見えなくもないけど仕方ないよね、したことがしたことですから。
「まあ、お仕置きのほうはカキョに任せて私はやめとこっかな。
本当はスカイ・カップで骨まで溶かして、次の日みんなに何食わぬ顔で知らないっていうパターンもあったけど。やめておいてあげる。」
…あれ?気絶されてた。
えっと…私のせいじゃないよね?
「ま、いっか、気絶したってことはもう寝ても大丈夫だし。」
今日は熟睡できそうです。
※
「さあ、みんな!起きておきて!」
朝、カキョがみんなを起こした。
いやー、早く寝ていい夢見て元気なんですねわかります。
こっちは夜更かししたもので眠いですが。
皆さんもどうやら夢見が悪かったようですし。
そして何よりみんな昨日の事まで記憶が曖昧なようで
死神13すげー
「おはよーカキョ、元気だねー…ふぁ…」
嫌な予感しかしないベビーフードをジョセフさんに渡した後のカキョに話しかけた。
「そういうキミは随分眠そうだね、莉緒。」
ははっ、ちょっとね。と笑って返した。
「昨日はありがとう、あの言葉のおかげであのスタンドを倒すことができた。」
あの言葉…ああ、あれか
「え?なんかよくわかんないけど…役に立ったならよかったよ。」
やっぱり憶えてたか…はぐらかすことにした。
「…キミは本当に謎が多いね。」
「そうかな?まあ、謎の多い人は魅力あるからほめ言葉として受け取っておくね。」
いや、あくまで私からしたらだよ。
基準そこね。
「少なくとも僕はそんな莉緒に惹かれて「ウッガーッ!!」
突然大きな声、ちょ、カキョの言ってた言葉が聞こえなかった。
なんてタイミングで…
どうやら赤んぼみたいだ。
理由は…ああ、あのベビーフードか…。
「ついに食べさせられたみたいだ。」
「…カキョってドSでしょ。」
見事な追撃したなって思いました。
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bkm