-->避けろ！助けろ！ | ナノ
▼20 本日、夢の中で逢いましょう
「おい、莉緒。」
「…はっ、ちょっとこれからどうするかって時に起こさないで！…あれ？」
いつのまにか寝てたみたい。
「ちゃんと起きてるかァー？」
「え、うん。なに？」
何かとても大切なことを忘れてるような…
なんだっけ
「これのやり方がわかんねーんだよ」
ポルナレフのやってたのはおむつの取り換え。
「これくらいで起こさないでよね！簡単でしょうに」
ぱぱっと終わらせておこう。
まあ二度寝とかできそうにないけど。
「おぉ、よくできるな！」
「いい奥さんになるにはこれくらい余裕にできないといけないんだよ―」
よし、終了！
「…貰い手居んのか…？お前みたいなのに」
「溶かすぞ」
すごく失礼な事言われた件。
それはいいとして…なんでだろ、すごく大切な事を忘れている気がするな…
「うー…」
「どうかしたのか？」
悩んでいる私に気づいて話しかけてきたのは承太郎
「いや、何か大切な事を忘れている気がするの」
「…忘れるってことは大したことないんじゃあないか？」
そうかな？
「たしかに、忘れるようなことだもんね「うわあああああ」
承太郎と話している最中、叫び声、
何かと思った。
聞こえたほう、隣を見るとカキョが暴れて…
あ、死神13のせいか…
起 こ す の 忘 れ て た
また今度土下座して謝ろう、うん。
じゃなくて、
「どうした花京院！」
「しまった、操縦桿を！」
さっそく現実世界でも大ピンチ！！
「ちょ、ちょっと、カキョ！！起きて！！」
今からでも遅くない、このままじゃ死ぬ、どうにか起こそうとしてみたけど…
無理でしたね はい
「早く立て直せ！」
なんとか、おさまったけどまだセスナが絶賛墜落中！
「ジョセフさん！「ハーミット」を使ってください！」
「その手があったか！」
ハーミットを使ってもらってなんとか墜落はしなかった。
「間一髪立て直しましたッ！」
「さっすがジョセフさん！」
でも便利だよね、ハーミットっていろいろ応用が利いて。
危機を乗り越え、みんなで調子に乗ってました。
…原作通りヤシの木に衝突しました。
「な…なんでこんな所にヤシの木があるの？」
「やれやれ、やはりこうなるのか。」
また、墜落です。
なんとか…生きてます。
と、いうか、うん、失敗した。
私も一瞬すべてをきれいに忘れちゃうなんてね。
「死なんで済んだが、花京院！いったいどうなてるんだ、こうなったのはお前のせいだぜ！」
ポルナレフが怒っている。
いや、あれは仕方ないでしょうに。
「寝相はどうにもならないんだからさー、そんなに怒らなくても…」
とりあえずこの場をなだめる。生きてたんだから大丈夫だよ！いつも墜落してるんだし。
救助隊を呼ぶことにして、今日は野宿になった。
私は夕食作りです！
※
夕食も終わったそんな時、赤ちゃんがまた大きな声で泣きだした。
何事かと思いそのほうを向く。
「おい花京院！なにをしているッ！」
…やりたいことはわかる、だって怪しいもの。
でも、何も知らない人から見たら、精神がどうかしたようにしか見えない。
「おい承太郎…花京院のやつかなり精神がまいってるようだぜ…
これからの旅を続けられんかな…」
まあこんな風に思われるわけで。
でも、私はこうなった時の対処法は考えてあった。
この旅に出ると決まった時からね！！
「大丈夫でしょ、寝不足がたたってるだけだよ。」
「…あいつ充分寝てなかったか？」
「夢を見るって言うのは眠りが浅いんだよ、レム睡眠とノンレム睡眠のどちらでも足りなければ睡眠不足になるの。睡眠障害にもなりかねないし。ストレスだってたまる、思考能力も下がるしね。一概に寝てるって言っても、本人にもわからないところでこんなことが起きるんだよ。つまり、一回落ち着いてながめに寝ることが大切！」
ここまで言い終えたとき、みんなポカーンとしていた。
「お前…バカそうに見えて結構頭いいよな…」
バカそうに見える…だとォ！？
ち、ちくしょう…でも今ここでいいかえす暇などない。
「だから、夕食も食べたことだしカキョはもう寝ましょう！ってこと」
「え？」
「たしかに、睡眠不足ってものは怖いからな。莉緒の言う通りじゃ。」
ジョセフさんに許可ももらったので早くカキョには寝てもらうことにした。
「ダメだ莉緒！寝ては…」
「まず、夢が怖いならスタンドを出した状態で寝て。
じゃあおやすみカキョ！明日はしっかりね！」
「スタンドを…？莉緒キミはまさか全部知って…」
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