-->避けろ!助けろ! | ナノ
▼19 本日、霧は晴れて
「よお〜し、なかなかしっかりした橋になったじゃあないか」
はっきり言って、この状況を私には直視出来なかった。
承太郎がおとなしく命令きいてんのは正直見たくない。
てか味方のそんな姿はみたくない。
それから承太郎は色々やらされてた。
靴磨きとかにいたっては、さすがにそれくらい私がやると言ったのだけど、てめーがそんなことしなくていいと言われた。
嬉しいような…なんというか…
「こらあきさま!なに書き込んでいる!?」
承太郎が書き込んでいたメモをダンが取り上げた。
内容は…ダンが承太郎にさせたことだった。
「おまえにかしてるツケさ、必ず払ってもらうぜ…忘れっぽいんでな、メモってたんだ。」
承太郎が言い終わると、ダンが殴った。
「…調子に乗りやがって…そうだ、莉緒お前はここで待っていろ」
「え、」
なんか店に入っていった。
…てここ宝石店だよね、てことはアレだよね
承太郎フルボッコフラグだよね
「待っ、私も…」
ダメだ、どうなる気もしない。
…こんなんで大丈夫なのかな…これくらいも回避できないで死なんか…そうこう考えているうちに、店の中が騒がしくなってきた。
そして…店から出てきたのはめちゃくちゃ傷だらけの承太郎と、それをやったであろう怖い人達。
「承太郎ッ!」
慌ててかけよる。するとダンが盗んだものを持って出てきた。
「でかしたぜ、よーくやった。お前のおかげでドサクサにまぎれてもっとでかいもの手に入れたからよ」
誰か、こいつ殴っていい?溶かしていい?本当に
『がまんしなさいよ、承太郎のがひどいめにあってるっていうのに』
…見てる方もなかなかなんだよ。
「承太郎ッ!きさま何を笑っているッ何がおかしいッ!」
スカイ・カップと話していたらいつのまにかダンが怒っていました。
「フッフッフッフッいや…楽しみの笑いさ、これですごーく楽しみが倍増したってワクワクした笑いさ
テメーへのお仕置きターイムがやってくる楽しみがな」
…承太郎が本当に楽しそうだ、怖い
次の瞬間ダンは承太郎を踏みつけた
「やろォ!!」
「ちょっと、いい加減してっ!」
私が止めに入ろうとすると、ダンが私の方を見た
そしてニヤリと笑った。
悪寒が
「お前…可愛い顔してんじゃねーか…今から俺の女になれ」
「…はい?」
「―ってめえ…」
何いってんだこいつ、と思った。
「ならないと…わかるな?」
腰に手を回してきた。
うわ、うわ、うわちょっとまじめに嫌なんですが
「そいつには手ぇ出すんじゃねえ…」
さて、時間的にそろそろかな…
「承太郎、ありがとう…でも大丈夫。」
「大丈夫?何言ってるんだ?ジョースターのじじいはあと数十秒で死ぬ「残念、キミの敗けだよダン。だってカキョのことよくわかってないんだもの」
私は手を振りほどいて、離れた。
それと同時にダンの頭から血が流れた。
「…そのダメージは花京院にやられているな…残るかな、俺のお仕置きの分がよ」
「残んなくてもやっちゃえば?」
「時々怖いな、お前」
そんな会話してるなか、ダンはこっそり逃げようとしていた。
「どうした?なにをあとずさりしている?
俺のじいさんの方では何が起こっているのか話してくれないのか」
「ま、さ、か、逃げる…とか?」
逃げようとしていたダンの髪を承太郎が掴む。
「ゆっ、ゆっ、ゆっゆるしてきださぁーいッ承太郎様―ッ莉緒様―ッ!!」
…態度の変わり様が異常だった。
靴なめたり…なにこれ。
と、思いきや
「ぎにィやああ〜!!」
「え?」
突然叫びだした。
「こんなことたくらんでるんだろーと思ったぜ、
俺のスタンド「スタープラチナ」の正確さと目の良さを知らねーのか?おめーは俺達の事をよく予習してきたのか?」
ああ、ラバーズが承太郎の脳に侵入しようとしてたのか、バカだな
それからまたダンは平謝り。
「地の果てへ行ってもう二度と戻ってきません…」
とまで言っている。
すると承太郎は消えなと言ってラバーズをはなした。
ここまで態度コロコロ変えんのもすごいな…と思いつつ承太郎の後を追った。
…うん、わかってたよ?あの後ラバーズが私の方に向かったのも。
「承太郎〜ぐはははは―っバカめェェェ〜っお前の隣の莉緒にいま私のスタンド「ラバーズ」が「バカはそっちだよ。」…はァ?…ギャァァァァァッ!」
ダンの頭が溶け出した。
「…あーあ、頭からつっこんでくるから…耳の辺りにバリア張っておいて良かった」
と、言ってももう聞こえてないな。
「…手加減なんかできないスタンドだからな…溶かすから、
ごめん承太郎、キミの分残んなかったよ」
「…別にいいぜ」
頭からきれいに溶けてなくなったダンを見る。
ああ、初めて人を殺したんだな。
「おい、そんなのみてねーでさっさと合流しにいくぞ。」
「はーい!」
この後みんなと合流して、ダンの末路について説明したら、怖がられました。
それから当分はポルナレフが私をからかったりしなくなったりね。
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