-->避けろ!助けろ! | ナノ
▼19 本日、霧は晴れて


金を渡して子供に自分を殴らせた。


そのダメージはジョセフさんにもいくわけで。


ここで全員理解した


ダンへの攻撃はジョセフさんへの攻撃でもあると。



そして、厄介なことに肉の芽まで脳内で育てられていると。



そのうえダンは承太郎を挑発するものだから困る。


つかみ、殴りかかろうとする承太郎をカキョが止める。


「承太郎、落ち着けッ!バカはよせッ!」


「いいや、こいつに痛みを感じる間を与えず瞬間に殺してみせるぜ」


場が戦慄するも、ダンの態度はかわらない。


「あまりなめた態度とるんじゃあねーぜ、俺はやると言ったらやる男だぜ」


「ちょ、ちょっとダメだって承太郎!ジョセフさんの首が!」


首根っこをつかむものだから、ジョセフさんの首も絞まっている。


私が言葉で制止してもきかない。


「はやまるなッ!承太郎ッ」


カキョが止めに入り、ポルナレフがそれに続くと、なんとか承太郎はやめた。

と、思いきやダンがさっき持った石で承太郎を殴った。


完全にダンのペースである。


「莉緒、これから僕とポルナレフとジョースターさんでこの場を一旦はなれることにするけど…君はどうする」


「射程距離か…うん、私はここに残るよ。承太郎と足止めしておく」



そう答えるとカキョはわかったと言って、三人で走り出した


「承太郎、そいつをジョースターさんに近づけるなッそいつからできるだけ遠くへ離れる!」


その様子を見てなお、ダンは余裕綽々だった

うん、こいつのスタンド凄く距離あっても大丈夫だった気がする。


「承太郎、大丈夫?」


そんなことはどうでもいい、殴られた承太郎のもとに駆け寄る


「なんでてめーも残ってんだ…」


「残ってちゃ悪いか、お目付け役ってやつかな」


「…俺もオチたな」


「な、なにそれひどくないか!?」


「おい聞いてんのかッ!?おめーらに話してんだよ」


完全ダンスルーしてました


てか、この危機的状況でなにしてんだ私達は…みんなごめん、主にジョセフさんごめんなさい。

そんな中、ダンは承太郎から金と時計を借りると言ってとった。

返すつもりないくせに。

「おい、そこの女、莉緒だったな、お前の財布も出せ」

「子供なので財布はジョセフさんに預けてあります(キリッ」

本当に子供みたいなことしてんじゃねーよと怒られました。


しばらく、仕方なくダンと行動していると、堀


嫌な予感しかしない


「この堀、飛び越えて渡ってもいいが、もしつまずいて足でもくじいたら危険だな、むこうの橋まで行くのもめんどくせーし、
おい承太郎堀の間に横たわって橋になれ、その上をわたるからよ」


予感的中、もういやこの人


「てめーなにふざけてやがるんだ」


「そうだよ、普通に橋をつかえば…「橋になれと言ってるんだッこのポンチ野郎がァーッ」


私の言葉とかぶらせて叫んだ。そして足をものに思いきりぶつけてる。

やばい、このダメージもジョセフさんに…


「…承太郎」


弱味を握られるほど嫌なものってないね、

とここで改めて痛感した。







bkm
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