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▼16 本日、インドと鏡と因縁と



そのまま走って行くと、銃声が聞こえた。


「もしかして…」


近い場所、角を曲がって見たもの、それは


「なにィ!?」


弾丸が頭に当たり、血を流し倒れているアヴドゥルさんだった。


「…これは…どう足掻いても変わらない運命か…」

ため息が、自然に出てきた。


「ほう〜こいつぁついてるぜ!おれの「銃」とJ・ガイルの「鏡」はアヴドゥルの「炎」が苦手でよぉ、一番の強敵はアヴドゥルと思ってたから…ラッキー!この「軍人将棋」はもうこわいコマはねぇぜッ!」



かなりの余裕な表情をしているホルホース


「アヴドゥルさんッ!」


カキョはアヴドゥルさんの予期せぬ死に驚きを隠せないでいた。


いや、死んでないけど



「ちィ…説教好きだからこーなるんだぜ、なんてザマだ。」


そんな中ポルナレフはとんでもないことを言う。


「だれが助けてくれとたのんだ、おせっかい好きのシャシャリ出のくせにウスノロだからやられるんだ…こういうヤツが足手まといになるからおれはひとりでやるのがいいといったんだぜ」


「た…助けてもらってなんてヤツだ」


散々に言うポルナレフにカキョは怒っていた。


「…涙」




私が言うとすぐにカキョはポルナレフの靴に涙がおちるのに気がついた。


「迷惑なんだよ、自分の周りで死なれるのはスゲー迷惑だぜッ!このオレはッ!」


振り向いたポルナレフは泣いていた。


「ま!人生の終わりってのはたいてーの場合あっけない幕切れよのォー、さよならの一言もなく死んでゆくのが普通なんだろーねぇー、ヒヒ…悟ったよーなことをゆーよーだがよォ〜」


ホルホースは挑発していた。


ポルナレフは挑発に乗り、戦うつもりでいた。


そんなポルナレフをカキョが止める。


「おれに…どうしろというのだ…」


「勝てる見込みがないうちは戦うな!こいつらのスタンドの性質がわからないからここは一時ひくのですッ!」

勝てる見込みがない、仕方ないけど…ひくしかない



ひたすらホルホースは挑発をするが、怒りをおさえポルナレフは一時ひこうとしていた。


そんな時、ポルナレフの写っていたガラスにJ・ガイルのスタンドが写った。


「ポルナレフ!ガラスに居る!!」


私とカキョがそれに気づき、私が叫んだ。


ポルナレフがガラスを見たとき、予期していないこと、そう私も予期せぬ事が起きた。



ハングドマンがポルナレフの写っていたガラスに居ない。



「…居ない!?」


嫌な予感、まさか、原作のねじ曲げすぎで他の誰かに危険が!?



「みんな!自分の姿が写るものか…らはな…」


背中に違和感。


何かが流れていく感覚。


痛い。



「なッ!莉緒!?」


ポルナレフが驚いていた。良かった、誰に危険がいくわけでもなく…私か。


「まったく、小うるさい女だ」


J・ガイルの声、うるさいとはなんだこの野郎。


「莉緒!!そんな、嘘だと…」


ぼんやりとゆがんでいく視界。


わーい、カキョに心配してもらえたー…
じゃないよね


「嘘…ならいいな…」


意識が消えかかったとき、二人が叫んでいた気がする。


意外なところで…私リタイアか…。



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