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▼16 本日、インドと鏡と因縁と
列車から降りるとカルカッタ。
「インド、カレーだカレー」
「だな、インドという国はこじきとか泥棒ばかりいて、莉緒の言う通りカレーばかり食べていて、熱病なんかにすぐにでもかかりそうなイメージがある。」
各々、インドのイメージを述べる。
インド、やっぱりインドカレーしか思い浮かばない。
「それはゆがんだ情報です、心配ないですみんな…素朴な国民のいい国です…わたしが保証しますよ…」
素朴、ね。
カルカッタの地を踏む。
それと同時に多くの人々がこちらに来る。
なにこれこわい。
「バクシーシ!」
ほとんど聞こえた声はこれでした。
私はカキョの財布をすろうとするヤツを、はらいのけたりするのに必死だったのでおぼえてないけど。
「すっごいとこだね…ここは」
人混みからようやく抜けることができ、ふうとため息をつく。
それにしても…普通に牛がその辺歩いてるし、なんか道の汚さ半端ないし、タクシーは牛が道路に寝ていれば動けないし。
「ア、アヴドゥル、これがインドか?」
来る前に聞いた言葉とのギャップがひどいよこれ。
「ね、いい国でしょう、これだからいいんですよ、これが!」
アヴドゥルさんは笑っていた。なれてるからこそ言える台詞だこれは。
それからどうにか、ある店で休憩をとることができた。
チャイを飲んで一息。
いやぁ…いい時間だ
「要はなれですよ。なれればこの国のふところの深さがわかります。」
「なかなか気に入った、いい所だぜ」
「早っ、なれるの早っ」
そんな承太郎とは違って、ジョセフさんとポルナレフは無理そうだった。
「莉緒は嫌だろう?こんな所」
「チャイが飲めるなら頑張れる気がする」
だって日本なら公園で暮らせる自信あるし!
「お前、絶対に菓子とかでゆうかいされるタイプだろ。」
「ま、まだ子供あつかいする気か!キミは」
ポルナレフがまだ子供あつかいする、てか菓子くらいじゃ釣られないわ!
「この国で人さらいに会わないように気をつけろよー。」
「あってたまるかーッ!」
ちくしょう、散々言ってトイレに行きやがった…豚でも見て驚きやがれ!
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