-->避けろ!助けろ! | ナノ
▼10 本日、船上にて鮫を見る




家出少女は海上警察につき出すといわれ、船から飛び降りた。


まあつまり海に飛び込んだわけで。


「飛び込んだぞ…元気ぃーっ」

元気とか言う問題じゃないよポルナレフ

「けっ、ほっときな泳ぎに自信があるから飛び込んだんだろーよ」

なかなか冷たいこと言うなみんな。

私は、ここが鮫の出る海域と知ってある計画があった。


「よし!私はヒーローになる!」

そう言って飛び込むと、皆唖然としていた。


「莉緒!なにをしとる!」


ジョセフさんが叫んでいたが気にせず家出少女の元へ泳ぐ。


「ま…まずいッスよ、この辺はサメが集まってる海域なんだ」


「なっおい莉緒!もどれーッ!サメがいるぞ!」


叫ばれてるなか、私は家出少女の元についた。

それと同時にサメが家出少女に近づく。


「スカイ・カップ!」


バリアを張ると、そのままつっこんできたサメに当たり、サメは溶けてなくなった。


…溶けてなくなった…!?


嘘だッ!


正直泣きそうだったが、この後ダークブルームーンが来るので、ポカーンとしている家出少女を掴み泳ぐ。



「あっ」

その弾みで帽子が落ち、ながい髪が見える。


「あ…ごめん。帽子が」


「気にしなくていいよ。」


泳いで船の近くまでいくと

「莉緒!早くッ!早く船まで泳げッ、下からなにかが襲ってきているぞ!」


ヤバい、ダークブルームーンが来てるのか。まずいな。


「あの距離なら僕にまかせろッ『ハイエロファントグリーン』っ!!」


間一髪、カキョのハイエロファントグリーンが私と家出少女をひきあげた。


「『スタンド』だ!今のは『スタンド』だッ」


海を見ると、壊れた浮き輪が漂っていた。


「大丈夫か!?莉緒」


悲しみの限界で泣いていた私をみてカキョが心配そうに訊いてきた。

「ううっ…カキョ…」


涙が止まらない


「莉緒…恐い思いをして…可哀想に…!」

ジョセフさんも心配してくれるけど、別に恐かったわけじゃない。


「…私のフカヒレ…フカヒレが…」



せっかく、家出少女を助けてフカヒレもゲットしちゃう作戦が…全部溶けておじゃんに…


「…そっちか」

「フカヒレならまたわしが食べさせてやるから泣かないでくれ莉緒」








bkm
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