-->避けろ!助けろ! | ナノ
▼7 本日、飛行機内にて事件発生
「ひどい…。」
気持ち悪い。リアルでこんなもの見るとさすがにあれだった。
正直、自分がやったくせに血を見て驚く演技をしているスタンド使いの老人を殴りたかった。
スカイ・カップのいった難儀なものね、という言葉が頭に浮かぶ。
イライラして見てるとカキョが当て身をする、老人は倒れた。
後で覚えとけよ…
「他の乗客が気づいてパニックを起こす前にヤツを倒さねばなりません。アヴドゥルさん、あなたの炎のスタンドはこの飛行機までも爆発させかねないし、JOJO…君のパワーも機体壁に穴でも開けたりしたら大惨事だ!ここは僕の静なるスタンド『ハイエロファントグリーン』こそヤツを始末するのにふさわしい」
「私も手伝うよ!」
今あげたスタンドにいないからいいよね!
「莉緒…君は飛行機自体溶かしかねない…」
「そのくらいの調節できますよ!?」
だいたいこのモ○ラにそんな力ないし
「なら、サポートは任せた。」
「了解であります!」
スカイ・カップを出す。ここの攻撃は何が来るか解ってるから何とかして見せる!
「クク、花京院典明か、DIO様からきいてよーく知っているよ、やめろ…自分のスタンドが『静』と知っているならおれには挑むまい…きさまのスピードではおれをとらえることはできん!!」
「そうかな」
出ました!ズアッですよ!もう私吐血寸前です!
「エメラルドスプラッシュ!!」
カキョのエメラルドスプラッシュはいともたやすくかわされる。
…来る
「スカイ・カップ!」
ハイエロファントグリーンに口針を向けた瞬間バリアを間に張った。
「―!?」
口針の先が少し溶けただけで直ぐにタワーオブグレーは逃げる。
「ありがとう、莉緒。」
「完全には溶かせてないからまだくるよ!」
原作をまた変えてしまいました。でも気にしない。
「この女…邪魔しやがって…!」
あ、やべえこっちきた。
「スカイ・カップ!早さは…大丈夫?」
『残念だけど、あいつのスピードには勝てないわ』
あきらめんなよ!あー…口針伸ばし始めてる…
「エメラルドスプラッシュ!」
「―っ!」
またタワーオブグレーは避けるが、私への攻撃はやめた。
そして、また標的をカキョに変える。
「おれにしたをひきちぎられてくるいもだえろッ!苦しみでなァ!」
原作とは違う台詞を言いながら、カキョのほうにタワーオブグレーが向かい口針を伸ばす。
でも次はスカイ・カップを使わなかった。
決着はもう着いていたから。
「なに?ひきちぎられるとくるいもだえる?僕のハイエロファントグリーンは…」
ハイエロファントグリーンの触脚がタワーオブグレーを貫いていた。
「な、なにィィィィ!」
「ひきちぎると、くるいもだえるのだ。喜びでな!」
次の瞬間タワーオブグレーはくだけた。
「すでにシートの中や下に、ハイエロファントの触脚がのびていたのだ。エメラルドスプラッシュでその空域に追い込んでいたことに気がつかなかったのか」
その時、さっきの老人の悲鳴が上がる。んでもってぱっくりといく。うわぁぁぁ…。
「莉緒、あまり見ない方がいい。」
血を噴き出す老人を見ていると、カキョが私に言った。
「んー…、そうする…」
お言葉に甘えて、見ないことにする。でも、これからは慣れていかないとなぁ…。
「…カキョ、さっきはありがと…」
「感謝するのは僕の方だ。君に意識が向いていたから触脚をヤツに気づかれないように潜ませることができた。ありがとう、莉緒」
カキョにありがとうと言われた。
鼻血が出そうなんだが
顔が確実に赤いと思うんですが
「顔が赤いけど「ところでみんな!なんか機体傾いてない?これ」
あ、危ない危ない、ばれるとこだった。なんとかごまかせたか。
「ま、まさか!」
私が言うとジョセフさんがコックピットに向かって走り出した。
私もこの場にはいれないからついていった。
「お客様!ここからは立ち入り禁止です!」
キャビンアテンダントさんが止めるけど…だが断るの精神でスルーした。
この後でちょっと色々あるけど、私は振り向かないぞ!絶対に!
「なんてこったしてやられた。」
さっきの老人の置き土産を食らいました。
しかも死に損ないのからだで捨て台詞吐きにコックピットまできて絶命した。
「これでわしゃ三度目だぞ、人生で三回も飛行機で墜落するなんてそんなヤツあるなぁ」
うん、ない、普通ならない。でも三回もこんな目にあってるなら確実に何か運的ななにかがあるよね。
「二度とテメーとはいっしょに乗らねえ」
承太郎の意見に同意だった。
そして、香港に不時着した。
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