-->避けろ!助けろ! | ナノ
▼7 本日、飛行機内にて事件発生
生まれてはじめて飛行機に乗った気がする。
いや、記憶がないけど。
ここから時間がかかるから寝ればいいんだけど…
隣がカキョです!眠れません!困りました!
折角の好機なんで話かけることにした。
「花京院さん、カイロっていつ着くの?」
「明日の13時頃かな。あと、さんじゃなくていいよ」
13時くらいか、まあ墜落するからこの時間意味ないんだけど。
…そう、実は私のこの会話の目的は違うところにあったのだよ!
「じゃあ、カキョでいい?」
「え?…いいけど」
勢いに任せたら勝てました☆
さんとかをつけて、違う呼び方でいいよと言われたところで
あだ名で呼んじゃう!作戦
計画通り!
ただ、突然こんなこというから、なんなんだこの子的な目で見られました。気にしたら負けだと思う。
「カキョ、飛行機内って昆虫の持ち込みOKだっけ?」
「そんなの駄目に決まって…―!!」
クワガタ虫、いや、スタンドタワーオブグレーが私の指差す先に居た。
「か…かぶと…いや…クワガタ虫だっ!」
クワガタとかぶとは間違えちゃいけないぞ承太郎。
「アヴドゥル、スタンドか!」
「ありうる…虫の形をした『スタンド』…」
「いや、私のスタンドも虫だし、あれクワガタにしては大きいし『スタンド』じゃ…―って承太郎!頭の横にクワガタ!」
虫のスタンドの話をしていたら、承太郎の頭の横にタワーオブグレーが居た。ウジュルウジュルいってすごく…キモいです
「気持ちわりいな、たがここはおれにまかせろ」
気持ち悪いは本当に同意する。リアルでみるとこのキモさ
「き…気をつけろ…スタンドだとしたら『人の舌を好んで食いちぎる虫のスタンド』使いがいるという話を聞いたことがある」
いや、それそいつです。
もどかしいわ…
「『スタープラチナ』!」
スタープラチナで攻撃するものの、タワーオブグレーは避ける。
そして口針をスタープラチナに向けて伸ばした。
「―っ!スカイ…」
間に合わない、壁を張る時間がなかった。
しかし、承太郎は口針を歯で止めた。
…もっと早く行動出来ないといけないな…
「やはりヤツだ!…タロットでの『塔のカード』!…破壊と災害…そして旅の中止の暗示を持つスタンド…タワーオブグレー!」
承太郎はタワーオブグレーが静止しているうちにラッシュをかけるが避けられてしまう。
本当に瞬間移動でもしてるみたい。
「クク…たとえここから一センチメートルの距離より10丁の銃から弾丸をうったとして…弾丸はおれのスタンドにはふれることさえできん!最も弾丸でスタンドは殺せぬがな」
そう言うと、また移動しはじめ…
一瞬の出来事だった。私が見たのは大量に吹き出る赤とタワーオブグレーがちぎった舌の血を使って皆殺しと書いた文字だった。
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bkm