-->避けろ!助けろ! | ナノ
▼5 本日、医務室、流れ弾に注意
「ちょいと待ちなこの花京院はまだ死んじゃあいねーぜ!!」
承太郎がスタープラチナを使って肉の芽を抜き始めた。
「承太郎ッ!」
ジョセフさんが叫ぶ。助かるとはわかっていても私はハラハラしてしまった。
「じじいも莉緒もおれにさわるなよ」
ジョセフさんは止めようとするが、承太郎は肉の芽を抜き切った。
そこをオーバードライヴで肉の芽を消し去る。
肉の芽を取り除くと、カキョは起き上がり承太郎を見る。
「なぜおまえは自分の命の危険を冒してまでわたしを助けた…?」
「さあな…そこんとこだがおれにもようわからん」
…男の友情ってやつが芽生える瞬間ですな。
いいね、憧れる…。
「…は、いいんだけど、私たちには行くべき場所があるのを忘れていないかな?」
「え?」
返事をしてくれたのはカキョだけ、承太郎返事しなさい。
「ほら、みんな傷だらけなんだから病院に行くよ病院!!」
二人の手を掴んで玄関を目指す。
「おい、おれは怪我なんかしてねーよ。」
「足!結局あれから手当てしてないでしょ!
化膿したらどうすん…あらら…?」
視界が逆転した。
内臓を傷つけられて血吐いたんだった。
「き、君!大丈夫か!?」
「てめえ…人の心配するよりも自分の心配しろってついさっき言ったの聞いてなかったのかッ!」
ヤバい、二人に心配されるとかなんて嬉しいシチュエーション…
意識が飛んだのはその後すぐだった。
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