-->避けろ!助けろ! | ナノ
▼3 本日、最高、絶好調
留置場でどうしようかなと迷っていると、ジョセフさんが
「君も来るといい」
と言ってくれたので、折角の好機を逃すはずもなく、即ついていった。
※
百年の時を経た、ブ厚い鉄の棺桶が引き上げられたらしい。
その中にはそう、あのDIO様が収納されていたのですが、見つけて回収したときにはもぬけの殻だったそうです。以上。
そして、今ジョセフさんが三万円するカメラぶっ壊したなう。
「このポラロイドフィルムに浮き出てくる像こそ!承太郎ッ!おまえの運命を決定づけるのだッ!」
DIO様キター!とはこの場で調子に乗って言えないので、心の中で叫ぶ。
「承太郎、ホリィおまえたちは自分の首のうしろをよく見たことがあるか?」
絶対ないだろ、いちいち鏡二枚使ってまで首の後ろを確認する人なんていないとおもう。
それにしても暇なので、頼んだカフェオレを飲んでこの場を見守る。
ところでDIO様の写真は後で貰えますか?
一枚いくらですか?
…虚しくなってなどいない。
そういえば、スタンドってどうやって出すんだろう、さっきは何か出たけど。
『呼んだ?』
いや、全然。あ、急にスタンド出したもんだからみんな驚いているんですが。
『用がないなら呼ばないで下さる?』
あら、引っ込んだわ。
それにしてもこのカフェオレは美味い。
また、カフェオレを飲みだすと、みんなも何もなかったかのように話をまたし出した。
この後承太郎に突然スタンドを出すなと怒られたけど。
話も終わったようで、みんな席を立つ。
まだカフェオレ飲み終わってないよー
「莉緒」
「ん?何?」
話しかけて来たのは承太郎だった
「少し位記憶は戻ったか?」
「いいえ、全く」
相変わらず、記憶喪失のままである。
まぁなんだ、もう無くても良いかな感あるけど。
「住む場所はどうするつもりでいる?」
「…あ。」
トリップしたらお決まり、みんな困る家問題が来ました。
てか、どうしようガチで。
「近くに良い公園はありますか?」
「…はぁ」
溜め息つかれた!?いや、公園あれば大丈夫だよ!多分
水道とか通ってたら!
「あ!留置場に戻るとか!」
我ながらナイスアイディア!なんて思っていると、承太郎は私の腕を掴んで喫茶店から出た。
いや、てかえっ、何ですかこの距離は近いですよ!
今頭沸騰して爆発したら君のせいですよ!
君殺人犯になっちゃいますよ!
エジプトなんか行ってる暇なくなるよ!
「おい、おふくろ」
「あら、どうしたの?」
え、承太郎さんこれから何を言うつもりですか?
「当分、こいつを家に置いていいか?」
「えっ?「ええええええええええええっ!?」
ホリィさんよりも大きな声でえと言うとうるせえと怒られました。じゃなくて今なんと言ったで候!?
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bkm