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02.アイス食べる?
「23にもなって男がいた形跡がない!」


「おい何勝手にあさってるんですか30代!」


「ボス!勝手にあさるのはだめですよ」


出会って一日目の夜。

なんやかんやでこの二人を今日一日は泊めることになった。


けれど、この二人…いや、この30代落ち着きがない。


何が気になるのかは知らないけど、ドッピオ君を見習って静かにはしてくれないんだろうか。


あさりにあさるからさっきも勝手に戸棚開けて見ようとしたところ、金づちが追ってきて死んだ。


死んだときにドッピオ君がまた違う世界に飛ばないかと心配していたけれど、そんなことはなかった。

私としては正直また違う世界に飛ばされたらよかった。


「死因が餓死になりたくなければそれ以上あさらないでください。いいですね?」


「…絶壁は苦労するようだな」


「死ね。」


「おい、何をあつッ!!!!!」



パスタのゆで汁をディアボロさんにかけた。



【今日のボス パスタのゆで汁をかぶり死亡】




「今のはボスの自業自得ですね。」


「ドッピオ君はいい子だね。」



とりあえず、安易なんだけれどイタリア人ということでパスタを茹でた。


皿に盛り付けるころにはディアボロさんは復活していた。





「丁度よかったですね。パスタできましたよ。」



「…菜央海、躊躇というものがなくなってきたな…」


おかげさまで。と答える。



もう慣れちゃいけないことに慣れている気がする。


とりあえず、あとサラダを作る。

今まで一人暮らしだったから、こんなに作るのは初めてだ。


「何か手伝いますか?」


ドッピオ君がキッチンまで来て言う。

本当にこの子いい子だな…


「好きなコップ持って行ってくれると嬉しいかな。」



「はい!」


サラダもなんやかんやで完成。

テーブルに向かうともういつでも食べられる。


…ディアボロさんがいない。


「ドッピオ君知らない?」


「いえ、さっきから見てないです。」



またその辺で野垂れ死んでいる?

それともまたなんかあさって…
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