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01.丁重にお断りします
その二人は突然やってきた。


「ボス!成功です!」


「よくやった!わたしのドッピオ」


「うわああああああああああああああああああああ不審者ああああああ!!」


「ぐふあッ!!!」


「ボス!?」


突然現れた少年と中年。

気付けばその中年に向けて掃除機を投げていました。



【今日のボス 掃除機が頭に直撃して死亡】



「い…」


「「いきなりなんですか!?」」


声が見事に重なる。


無残な屍となった髪の長い中年を少年は何度も呼びかける。


まずい、私はもしかして犯罪者になってしまったのか!?


「ボス!大丈夫ですか!?」


「…どうやらまだあの能力は解除されていないようだ…」


「生きてる!?」


生きてるってことは…良かった、犯罪者になってない!


社会人になってまだ一年、こんなところで良くわからない中年殺して
人生を棒になんかふりたくない!


「でも、ボス!違う世界に飛んだりすることはなくなりましたよ」


「確かに…これはかなりの進歩だ!」



私そっちのけで話が進む。

何だか知らないけど私の家でやらないでほしい。


「あのー…盛り上がっているところ悪いんですが、此処私の家なんで違う場所でやってくれませんか?」



ぼそっと言うと二人が私の方を見る。


「ドッピオよ、この子供は誰だ?」


「多分、この世界の人かと?」


「子供って、私23ですけど…」


「23!?…の割には絶壁だな…」


「ボス、女性にそんなことを言っては…」


…掃除機をもう一度投げようとしたところで止めた。

次こそ死ぬかもしれない。


「…あなたたち、何なんですか?突然出てきたりしましたけど」


「ああ、それについては一応説明します。…まあ僕もここが何だかわかりませんけど…

僕はドッピオっていいます。こちらはボスです。」


「ディアボロだ。」


やばい、外国人だ、でも言葉は通じてるってどういうことなの?

英語とかわからないというのに…まあいっか、きっとこの二人が日本語上手なんだ。


「続けます、その前にここは…どこですか?えっと」


「ああ、菜央海です。一応、ここは日本」


「日本!?「あ、もう少しボスは静かにしていてください。」


ディアボロさんはドッピオ君にそう言われるとしょぼーんとしていた。

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