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正直いらないです
残業もとくになしで、リーダー補佐に駄目だしされることなく平和に終わる日はとても良いと思う。

帰路につき、30分も歩かないうちに自分のマンションに辿り着く。
自分の住んでいる部屋を見ると電気が付いているというのに何の疑問も違和感も抱かなくなる所自分がこの状況に慣れていることが末恐ろしい。

むしろ、何事もないようで安心という気持ちすらある。


マンションの自室の階に着き、ドアを開ける。


「おかえりなさい!菜央海」

「た、ただいま、ドッピオ君」


ただ、こう出迎えられるのはちょっと慣れない。
一人暮らしが結構長いが故だけれど、あと男の子と言うのもあるけれど。


「cenaのほう準備しておきましたよ。」


「ありがとね、ドッピオ君…。」


「いえ、住まわしてもらってる分これくらい当たり前ですよ。」


本当にいい子だこの子は。
………あれ、ちょっと待てよ


「ドッピオ君、ディアボロさんは?」


「ボスなら浴室に……」


「何分前?」


「………かなり、前ですかね」


一瞬の硬直から急ぎ浴室に向かう。
それはもう、無言で何も考えずに。


そして案の定



「ボスウゥゥウゥッ!?」


流石に浴室のなかにまで私は入らなかったけれど、このドッピオ君の声でわかる。

きっと、浴室で足を滑らせたかそれとも浴槽で窒息したかだ。


【今日のボス 頭部強打】


なんだろう。やっぱり

正直………
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