昨日の朝は嫌なものを見たような気がした。

と、いうかあれは寝ぼけていたというんだろうか。

なににせよ、もう忘れたほうがいいとプロシュートは思っていた。


血まみれの女が朝起きたら自分の上に乗っかっていて、いつの間にかいなくなったなんて。


「もうあるはずねェーから忘れようかと思ってたんだかな」


「おはよう、ございます……今日は早い」

「早いじゃあない、また今日はどうやって入った?そしてどうやって帰った」


朝早く、まだ朝日が昇って少しの所。
プロシュートはまた金縛りにあっていた。

それもまた血まみれの女が自分の上に乗っている。


「……えっと、見ての通り私死人」


「冗談はよせ」


「本人が死人と言っているのに、変な人…。」


「お前いきなり出てきて早々死人とか言われたらなんて思う?」


「冗談だろと言」


「おなじじゃあねーか」


確かに、と言い女は頭を抱えてならどうやって証明したものかと考えだす。

そんなことは良い、今の問題は目の前の女がどんなスタンドを持っているかだ。
このアジト内にチーム員以外で入れるのはスタンド使いくらいだからだ。
ならば、スタンド使いというのは確定事項になる。

本当に幽霊なんじゃあないか?という可能性は彼は排除していた。

「まぁいい、何者だろーがここでケリつけさせてもらう。女には使いたくねーが…ザ・グレイトフル・デッド」


正体のわからない者を何時迄ものさばらせておくわけにもいかないと、グレイトフル・デッドを出す。


「……こ、怖ッ!!いや、ある意味こういうのも…やっぱり怖い」


しかし、ほぼ至近距離。
それだというのに、女の老化はいつまでたってもはじまらない。


「これ、突然出たけど……まさか貴方も芸術家?作品?」


見えているということはスタンド使いに間違いないはずなのだが、どうにもおかしい。
主に、このリアクションが。

仮に、とぼけているだけ、老化が始まらないのもそう言う能力のスタンド使いだとしても


  






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